年の初めに星回りを占い良い年になるよう願う星祭りが各地の日蓮宗寺院であり、雪の降る中でも、晴天下でも、僧侶らが水をかぶる寒水修行で檀(だん)信徒らの災厄をはらい健康を祈った。 本堂や客殿を建て替え中の宝達志水町麦生、妙法輪寺では七日夜、建築を担う松浦建設(能美市)の北和幸棟梁(とうりょう)(41)ら大工三人も初めて水行に臨み、工事の安全を祈った。寺が守護神とする北極星の化身、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)を祭る妙見堂の前で、暗闇に雪もちらつく中、大森教生(きょうしょう)副住職(39)ら三人と共に下帯姿になって水をかぶった。水行を終えた北棟梁は「厳しい修行だが、いい経験になった。立派な建物ができそうだ」と話した。