■キノコ産地の信州、ノウハウ生かす キノコ栽培技術のコンサルタントなどの「サライインターナショナルジャパン」(小諸市)など4社が、キノコの菌糸を原材料とする新素材「マッシュルームレザー」の開発・商品化を目指す会社を小諸市に設立した。動物の皮革に似ており、自然環境への配慮から皮革の代替品として服飾メーカーなどの関心が高まっている素材で、今後の需要が見込めると判断。県内に蓄積されているキノコ生産のノウハウを生かす。 ■生物由来のため環境負荷が少ない マッシュルームレザーは、湿度などを管理しながら培地で菌糸を培養後、一定量を特殊な技術で固めて製造。厚みや強度を調整でき、しなやかさもある。動物の皮革を用意するのに比べ、菌糸の培養は手間や時間を大幅に抑えられ、加工後の素材も、一定の質で必要な大きさを確保できる。合成皮革と異なり生物由来のため自然に還元でき、動物愛護の観点からも、欧米の服飾ブランドやか