【老朽化が進む手水舎=伊勢市二見町江の太江寺で】 【伊勢】三重県伊勢市二見町江の太江寺は、境内にある老朽化した手水(ちょうず)舎を改築するため、費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。 永田密山住職(65)によると、同寺の手水舎に置かれている手水鉢は、鎌倉時代の五輪塔の台座をくりぬいて造られたとされる。かつて伊勢神宮の神事で使われていた水と同じ水源の水が、鉢に引き込まれているという。 その鉢を覆っている手水舎は、築50年以上で、屋根や柱の腐食が進み、損傷が激しい。建て替えには約400万円が必要だが、指定文化財ではないため国や自治体から補助金を受けることができず、CFで支援を呼びかけることにした。 目標金額は250万円。3月末まで。金額に応じた返礼品として、御朱印帳セットや緑黄岩のお守り、御本尊拝観券などがある。 永田住職は「地域の歴史文化を知ってもらい、後世に引き継ぐために