岐阜県土岐市美濃陶磁歴史館で、企画展「現代の作り手たち」が開かれている。寄付や購入によって開館から44年間で収蔵した作品のうち、戦後の作家に焦点をあて、陶磁器のほかオブジェや書画など計約50点を展示している。 新たな博物館に建て替えるのに備えて来春から休館するため、3回シリーズで開いている「開館44年収集の軌跡」の第2弾。初代市長だった故二宮安徳のコレクションや、姉妹都市のイタリア・ファエンツァ市から贈られた作品など、5コーナーに分けて収蔵品を紹介している。 イタリアの現代陶芸の巨匠・故カルロ・ザウリや、人間国宝だった加藤土師萌(はじめ)の作品のほか、地元で採掘されたウランを練り込んだという「手捻(てびねり)ウラン黒釉茶盌(こくゆうちゃわん)」や、鳥獣戯画を描いた花瓶など一風変わった作品もある。10点ほどは初公開。担当学芸員は「焼き物とともに土岐市が発展した歴史を振り返りながら、楽しんでほ