羽咋、金沢両市を舞台に県ゆかりの映像制作チームが手がけたアニメ映画「数分間のエールを」が初夏に全国公開される。観光誘客につなげようと、羽咋市が企画した今冬のPR活動は地震でほぼ中止になった。それでも担当者は「地元上映で能登の復興に役立つといい」と期待を込める。 ミュージックビデオの制作に没頭する県内の男子高校生と、ミュージシャンの道を断念した女性英語教師の物語。教師のストリートライブに感動してミュージックビデオを作ろうとした高校生のモノづくりの楽しさと苦しみを描く。「見た人に前を向いて笑ってほしい」と観賞者へのエールも込めた。高校生の声は「鬼滅の刃」で知られる声優花江夏樹さんが務める。 制作チーム「Hurray!(フレイ)」のメンバー3人は金沢美術工芸大の出身。中でもぽぷりか監督は県内出身で、「失われてしまったものは戻らないものも多いが、一刻も早く被災した方が心休まる生活を送れるようになる