静岡市の難波喬司市長は12日の定例会見で、リニア中央新幹線静岡工区の着工に向けた議論について「8合目まで登った」との認識を示した。静岡県の川勝平太知事は年頭会見で「1回、下山した」と述べており、着工のかぎを握る両者の認識の違いが浮き彫りになった。 難波市長はリニアのトンネルが市北部の南アルプスを通ることから、市の基本認識を発表した。論点として、「大井川の水資源」「南アルプスの生態系」「発生土置き場」の3点を挙げ、それぞれの進み具合を南アルプスの悪沢岳(3141メートル)の登山に例えた。 「水資源」は田代ダムの取水の抑制で補うことで基本合意したとして「9合目以上」と判断。「発生土」についてもツバクロ発生土置き場の盛り土がもたらす影響を評価した結果、「9合目相当」との認識を示した。 ただ、「生態系」は「事前の影響回避措置や、どの沢にどの程度影響が出るのかの定量的な評価がされていない」として「8
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