この連載では、市場で話題の製品・サービスとその主要ベンダーを取り上げて、「ユーザー企業は、ベンダーとチャネルをどう見極めるべきか?」という観点から解説している。 今回は日立製作所の運用管理ソフトウエアを取り上げる。日立製作所は大鑑巨砲のイメージが強い。事実、海外における大型プロジェクトの受注や、スマートシティ構築など産業基盤を請け負うことを企業のメインビジネスとする体質がある。その中でITは、産業基盤のサポート役と位置付けられているように見える。 しかし今回取り上げる運用管理ソフトウエアのJP1は、同社のIT事業のコア商材の1つとして、市場で高いシェアと実績を誇っている。サーバーやパソコンなどのハードウエアではなく、運用管理から市場に攻め込む同社の戦略と強みを今回は分析する。 クリティカルなジョブ管理ツールは切り替えにくい いわゆるメインフレーム、オフコンなどで稼働する基幹業務システムにお
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