ちょっと今回はスピンオフ。医療を離れて性教育の話をします。 もちろん、医療と性教育は完全に「別物」なのではありません。性行為にはいくつかのリスクを伴います。妊娠とその合併症のリスク(まあ、妊娠を「リスク」ととるか「慶賀すること」ととるかは、文脈依存的ですが)、感染症のリスク、あるいは(これも文脈依存的ですが)精神的なトラウマなどのリスクも。こうしたリスクは、すべて医療の守備範囲内なのです。性教育は医療と密接に関わっているといえましょう。 でも、日本の性教育はイデオロギーでグンニャリ歪んじゃっています。なんか、嫌だなあ。 団塊世代のオジサンたちは「寝た子を起こすな」と積極的な性教育に嫌悪を示し、牽制をかけようとします。それに反発する人たちは、「ちゃんと教えなければいけない」と逆の極端に走ります。一種の二元論です。 逆の極端に走る例として「性器の正しい名前を教える」というものがあります。男性器