AMDは、技術発表会「HotChips」で、Zenの詳細を発表した。結果、いくつか連載370回で説明した内容で間違っているところや、新たに判明したことなどがあるのでまとめて補足しておきたい。 まずHotChipsで紹介されたZenの特徴が下の画像である。 スケジューラーやキューのサイズは、Skylakeよりもやや少ないが、Haswell/Broadwell世代とはほぼ互角といったところまで増えており、一方でキャッシュは明らかにHaswell/BroadwellはおろかSkylake世代を上回る帯域となっている。 結果、小さいプログラムやデータを扱う範囲ではSkylakeに分があるかもしれないが、大きなデータやプログラムに関してはZenに分がありそうだ。 さて、まずフェッチのところであるが、TLBがかなり強化され、さらにL0 TLBが搭載されているのがわかる。