米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)がITインフラの新戦略を打ち出した。柱はオンプレミスやプライベートクラウドのシステムを運用・監視をクラウドと合わせて一元化する「ハイブリッドITのシンプル化」だ。運用・監視が簡素化できれば、ハードウエアベンダーとしての強みが生かせるオンプレミスやプライベートクラウドの市場規模がクラウドと一緒に成長するとみている。 料金体系でもオンプレミスやプライベートクラウドをクラウド型で使える施策がある。HPEは2016年にサーバーやストレージをオンプレミスでも従量課金制で使える販売プログラムを複数開始している。クラウドサービスの利用料も運用・監視ツールが自動的に計測し、運用するシステムの運用費を合算して出力する。 HPEはこの戦略にたどり着くまで、2度の大きな戦略変更を経験した。HPEのエンタープライズグループのエグゼクティブバイスプレジデント兼ジ