京都大学総長の尾池和夫さんが京都大学メールマガジンで「四川省の巨大地震」について語っている。 四川省の巨大地震は、活断層の再活動で起こった地震の中では、私の知る限り最大規模の地震である。 ・「京都大学メールマガジン」23(京都大学秘書・広報室、2008-05-23) 現在総長を務める尾池さんだが、元来有数の地震学研究者であるだけに非常に詳しい解説となっている。文章の中でも語られているが、総長としての仕事のために京都と東京を往復する中で地震の発生を知り、手元にある情報でこの文章を書いたという。多忙極まりない総長の任にあっても、同時に一人の研究者である姿勢に感動を覚える。 さて、末尾にこうある。 1970年代を中心に行われた中国の地震予報の事業に関しては、現地での取材と中国の原資料からくわしく紹介したことがある。その最初の本『中国の地震予知』(NHKブックス)は、すでに絶版になっているが、京都