銅のケトル社『斜陽の国のルスダン』 モンゴルと初めて戦ったキリスト教国グルジア、歴史書には淫蕩な女王、無能な女王とされているルスダンを、時代に翻弄されながらも大切なものを守ろうとした女王として描いた物語。http://www.amazon.co.jp/dp/B01DW24XFU するすると読める文章で短くまとまっていながらも、ルスダンとその夫の激動の半生が描かれている。このコンパクトさにまとめてるのがすごいと思う。描くべきところと省略すべきところのバランス。 もともとグルジアアンソロジーというのがあってそこに載せた漫画が元になってるらしいが、並木さんの漫画って全く読んだことないので気になった。あと、グルジアでアンソロジー作れるのか、ということにも驚かされた。 重箱のカド『犯罪の重』 面白かった作品を作者ごとに挙げてくなら、juliusさんのは「あだ討ち会社」、monadoのは「エーヴィッヒ