ブックマーク / asay.hatenadiary.jp (75)

  • ブルカニロ(最終稿) - 紺色のひと

    「学問ってものはね、」 そう、先生は話し始めた。講義室は静かで、誰もが彼の話に耳を傾けている。曇りガラスの窓がわずかに開いて、温かな風が時折吹き込んできていた。 「今の学問は、ものすごくたくさんの分野があるでしょう。私がやっている地理学にもいろいろあるし、社会学だったり物理学だったり人文科学だったり、それぞれの学問の分野すべてにいろいろな役割がある」 胸の前に合わせた手のひらを組み替えて先生は続けた。 「でも、細かくなるだけでは駄目なんです。学問には、その全てに通ずる大きなひとつの流れがあって、細分化された分野ひとつひとつに与えられた役割がある。それを考えてゆかなければならないんです」 「そして、最終的には――今みなさんが学んでいる環境問題ということについても、全てを見通せるような学問体系が確立されなければ、ならない。環境に負担をかけないエンジンを造っても、それをいかに普及させるかを考える

    ブルカニロ(最終稿) - 紺色のひと
  • SUUMOタウンに、山形県への移住記事を寄稿しました - 紺色のひと

    株式会社リクルート住まいカンパニーが運営するwebメディア「SUUMOタウン」に、山形県庄内地方への移住に関する記事を寄稿しました。タイトルは「あたたかな川をさかのぼるように、山形へ」です。 SUUMOタウンの記事編集にははてなが関わっている*1とのことで、そちらからお声がけいただいた次第です。編集部の方には大変丁寧に対応していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。 はてなと一緒に書き手を巻き込んで成長 オウンドメディア「SUUMOタウン」の狙いとは - はてなビジネスブログ この「SUUMOタウン」ピックアップ記事(一覧)は個人的にとても好きなものが多く、並んで掲載されることが嬉しいです。2017年2月現在、関東近辺がほとんど(一部神戸や滋賀、愛媛など関西圏)で東北以北の記事は僕のみですが、これから増えてくるのではと期待しています。仙台とか札幌とか、たぶん来る気がする。(※2/2

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  • ガルパン劇場版を北海道植生警察の視点からみる - 紺色のひと

    記事では、公開中/BD・DVD発売中の「ガールズ&パンツァー劇場版」のネタバレおよび一部映像の引用を含みます。ご注意ください※ 巷で大人気のガルパンことガールズ&パンツァー、劇場版のBD/DVDが発売になりました。 僕もにわかガルパンおじさんの一人です。「人気あるみたいだな…」とミーハー心からTV版(Amazonプライム)を見たら気に入ってしまい、その後劇場版を視聴。TV版を何度も見返すありさまです。TV版・劇場版のサントラは出勤時のテンションUPに欠かせませんね! ガールズ&パンツァー 劇場版 [DVD] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2016/05/27メディア: DVDこの商品を含むブログ (14件) を見る さて、ガルパンは茨城県大洗町のまちおこし成功例として語られることが多くあります。街中の描写などが、正確かつ愛に溢れているそうですね。また戦車をテーマにして

    ガルパン劇場版を北海道植生警察の視点からみる - 紺色のひと
    min2-fly
    min2-fly 2016/05/30
    Q. 先輩が北海道植生警察であることが発覚したときの気持ちを述べよ A. ガルパンはいいぞ
  • いまさら『氷菓』の話をしよう - 紺色のひと

    米澤穂信の青春ミステリ小説「古典部シリーズ」を京都アニメーションがアニメ化した「氷菓」。原作を何度も読んでいたこともあり、アニメが始まるのを大変楽しみにしていたのだが、放映時にはほとんど見ることができなくて、この度ようやく全話を通して見終えた。 氷菓<「古典部」シリーズ> (角川文庫) 作者: 米澤穂信出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2012/10/01メディア: Kindle版購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る「氷菓」BD-BOX [Blu-ray] 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2015/02/27メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (13件) を見る以下は、感想もそこそこに、自分の中高生の頃のことを思い出して、とりとめもなくキーボードに叩きつけるだけの文章になる。 関連記事として

    いまさら『氷菓』の話をしよう - 紺色のひと
  • 絵本「せいめいのれきし」に改訂版が出ました - 紺色のひと

    「ちいさいおうち」で知られる作家、バージニア・リー・バートン。彼女の作品の中で、いえ僕がこれまで読んだ絵の中で、もっとも好きなのが「せいめいのれきし」です。幼い頃から何度も繰り返し読んで、娘にも何度も読み聞かせたこの。この度、やや古くなった内容の改訂版が出版されたと聞き、早速読んでみました。 ◆「せいめいのれきし」ってどんな? バージニア・リー・バートンによる、”地球上にせいめいがうまれたときから いままでのおはなし”です。原題はそのままずばり「LIFE STORY」。地球の誕生から、生命がうまれ、進化を遂げて、さまざまな生物が栄枯盛衰を繰り返したあと、やがて人間の時代になっていく……という壮大な歴史を、全5幕の劇を語るように描かれた物語です。なお、バートン女史の代表作はなんといっても「ちいさいおうち」。この「せいめいのれきし」は、「ちいさいおうち」が描かれた20年後、8年間をか

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  • からだの経験値を稼ごう - 紺色のひと

    4月の末くらいまで、家のすぐ裏でウドとタラの芽、コゴミがたくさん採れた。シドキと呼んでいたモミジガサも少し生えていたので、一度摘んできた。5月に入るとフキが伸び始め、作業道の脇にはミズと呼ばれる青い葉がだんだんと丈を高くしていった。 ミズ、フキ、ミツバ。ミズは家の近くで一番多い山菜で、青ミズと赤ミズの2種類がある。フキは北海道のアキタブキよりも大分細い。味はあまり変わらない。 親戚と連れ立って5月のはじめに山菜取りに行くのが毎年の恒例だった。北海道の春の山菜はタラの芽、アキタブキ、シドキ、そして何といってもアイヌネギ(ギョウジャニンニク)で、親戚筋ではワラビの類は処理の面倒臭さからあまり採るひとは居なかった。タケノコと呼ぶチシマザサの小さいのを藪に潜って採りに行った。山形ではそれを月山竹と呼び、こちらに来てからはまだべていないけれど、豚バラと鍋にして黒胡椒を効かせたものがとてもうまかった

    からだの経験値を稼ごう - 紺色のひと
    min2-fly
    min2-fly 2015/06/09
    "少しずつ、「知識でしか知らなかったこと」が自分の身の回りに起きている。その体験を蓄積できるのがたまらなく嬉しい。"
  • 今日までの人生とこれから - 紺色のひと

    日付で、新卒入社した会社を退職した。辞める決断をしたときはこの先どうなるのだろう、どうすればいいのだろう、という不安と、それでも前に進まなければいけないという焦燥感が強くあったが、決めてしまってからは、行動のひとつひとつが前向きな何かに繋がっている気がして、だいぶ心が安らかになっていた。 明日で10年目、という、ギョーカイ的には「脂ののり始めた」タイミングで辞めることについては当然上司から色々とコメントをいただいたが、それでもこうして送り出してもらえるのはありがたいなと思った。 入社してからずっとお世話になっている先輩から、餞別だと細い包みを渡された。帰りの地下鉄で開いてみると、小ぶりの剣ナタ……どちらかというと和式ナイフに近いものが入っていた。アウトドア志向のひとで、どうせお前、これからも使うだろ、と言ってもらえているような気がして、とても嬉しい。 とりあえずその気持ちを記録しておく。

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    min2-fly 2015/04/06
  • そんな宛名のない手紙:やまがた県に移住します - 紺色のひと

    こんにちは。なんでも地球温暖化とか異常気象に結び付けて語りたがるひとに辟易する今日この頃、あなたがいかがお過ごしか皆目見当もつきません。 春から生活が一変するので、この場をお借りして報告いたします。 家族で山形に移住することにしました*1。ちなみに、ブログタイトルを変える予定はありません。 普段、「まだ都会で消耗してるの!?」という大上段の煽りを冷めた目で眺めている*2側としては、地方都市(東京ではないにしろ、いちおう東北以北最大都市である札幌)を離れ、人口がより少ない町に移り住むという行為について、このはてなダイアリーの場でお報せすることに若干のためらいがないこともないのですが、それはともかく*3。 ◆動機とか 「あの町が忘れられなかった」のだと思います。 とある町で学生時代を過ごした3年間、寮生活や大学での研究生活はすばらしいもので、卒業後しばらくしてと付き合うようになった頃、「あな

    そんな宛名のない手紙:やまがた県に移住します - 紺色のひと
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    min2-fly 2015/02/13
  • バターサンドだけじゃない!六花亭の底力、喫茶室を知っているか - 紺色のひと

    北海道が誇る定番みやげのひとつ、マルセイバターサンド。この美味しさは六花亭の名を全国に轟かせていますが、どっこい底力はこんなものじゃない。六花亭の真髄はケーキや軽を楽しめるイートイン、すなわち「喫茶室」にあると言っても過言ではありません。豊富な季節限定メニュー、ケーキやパフェ、ピザ、おこわやぜんざいなど多岐に渡るバリエーション……そこには一度では味わいきれない魅力が! 立地上、公共交通機関でさっと行けるところばかりではないのですが、六花亭喫茶室の素晴らしさを紹介し、観光ルートにも加えていただくことを狙いとしてエントリをお届けします。 ◆ドーモ、僕は、六花亭とは一切関係ありません。偶然ここへ来て、ブログを書いています◆ 以下では、メニューをジャンルごとに分け、ひたすら写真と感想を紹介します。 季節限定もの、店舗によって提供の有無などがあったりするので、訪れる際は事前に六花亭喫茶室のweb

    バターサンドだけじゃない!六花亭の底力、喫茶室を知っているか - 紺色のひと
  • 掌編私小説「リバーズエンド」 - 紺色のひと

    車の少ない国道を走っている。小さな橋を通り過ぎようとしたとき、ふと何かが引っかかって、車を停め川原に降りてみた。礫の大小が揃わず、足元が沈むそこには、わずかに腐臭が漂っている。何かが引っかかったと言ったけれど、この匂いを走行中の車から僕の鼻が捉えたわけではもちろんなくて、多分こういう光景が広がっていることはあらかじめ分かったうえで、それでも僕はここに来たのだった。 産卵を終えたサケがそこかしこで死んでいる。 生きているものも、尾びれは白くすり切れ、体にも水カビが浮いて、ゆっくりと死を迎えようとしていた。 僕は彼らの、この遡上という習性を、自らの生活に重ねて考えてしまうことがよくある。海から入り、目的地を目指して遡り続ける彼らの、一心なその行為のように生きたいと、生きるべきだと、生きなければならないと、そう強く思っている。流れに逆らい続けて、死ぬまで泳ぎ続けることが、僕が行き急ぐなによりの理

    掌編私小説「リバーズエンド」 - 紺色のひと
  • ウチダザリガニを食べて、外来生物のことを考えてみた - 紺色のひと

    少し早いお盆休みを取って、北海道の東側に行ってきました。 目指すは道内でも数少ない怪獣伝説のある湖、屈斜路湖! 当然怪獣の名前はクッシーなのですが、似た名前のクッタラ湖やクッチャロ湖にクッシーはいるのだろうか、とかそんな非建設的なことを考えているうちに到着しました。 今回、この湖に来た主な目的はザリガニです。ザリガニを気で獲ってうのです。用として日に持ち込まれ、今は北海道や福島県を中心に広まって問題視されている外来生物、ウチダザリガニです! 【もくじ】 屈斜路湖でザリガニクッキング! アメリケーヌソースのパスタをつくりました。 ウチダザリガニと外来生物法について 外国から入ってきた生物についての説明です。 環境教育として行う外来生物の『駆除』について思うこと ウチダザリガニの「命」の扱いについて思うところを書いてみました。 【屈斜路湖でザリガニクッキング!】 ここ屈斜路湖は湖岸で温

    ウチダザリガニを食べて、外来生物のことを考えてみた - 紺色のひと
  • おーちゃんクッキーのひみつ - 紺色のひと

    祖母がつくるクッキーはおいしい。とてもおいしい。厚地で硬めでぱりっとべ応えがあり、甘すぎずにクルミが香る。従弟たちも「ばあちゃんのクッキーはべだすと止まらない」「やっぱりこれが一番」と口を揃える。レシピは娘である僕の母にも受け継がれているけれど、あんなにおいしいものを自分で作れないのも勿体無いので、直接習ってきた。 娘マチ子を連れて、祖父母のところによく遊びにゆく。僕にとってはばあちゃんだが、マチ子にとってはひいばあちゃんなわけで、マチ子のばあちゃんであるところの僕の母との差別化を図ったのか、ばあちゃんは「マチ子ちゃんには『おーちゃん』って呼んでもらおうかねえ」と言った。女学生時代のあだ名だったという。そんなこんなで僕とはマチ子の前でばあちゃんのことを「おーちゃん」と呼ぶようになり、マチ子も「おーちゃん、あいたいよー」とごく自然に口にするようになった。 そんな祖母のクッキーなので、『

    おーちゃんクッキーのひみつ - 紺色のひと
  • 花の名という題名_2014 - 紺色のひと

    ずっと、「あの花の名はなんだ」というタイトルの小説を書きたいと思っている。 ――花の名という題名 - 紺色のひと 仕事の内容や愚痴についてはwebに書かないようにしている。 誰が見ているかわからないから、という理由が第一にあるが、それ以前に自分が感じた不平不満がそもそも自分の能力不足に起因するものであるだろう、という意識が強くて、それを言語化することにあまり意味を見出せなかったのだ。 一方で、僕は中学生の頃から、「文章にすること」を自分の思考整理の手段としてきた。 それこそ好きな女の子に対する感情や、ゲームの感想、ふと思いついた言葉や小っ恥ずかしい激情など、色々なものが当時のノートには書き散らかされている。 その続きとなるノートは、今も僕の鞄にいつも入っているけれど、当時よりも登場の頻度はずっと減っていて、例えばブログや、最近ではtwitterがその役割を果たすようになった。それはいい

    花の名という題名_2014 - 紺色のひと
  • 記念写真と荒ぶりはじめた僕の腹部的な何か - 紺色のひと

    毎年、10月の三連休には記念写真を撮ることにしていて、今年で4回目となった。結婚披露宴からまる4年経っている(結婚5年目)はずなのだけれど、まだそれだけかというのと、あっという間だったなというののどちらの気持ちもあって、時間の経過についてきちんと言葉にすることができない。 ともかく、儀式は儀式だ。僕はと娘と一緒に車に乗り、家から車をしばらく走らせて、とある小さな川の築堤にやってきた。 ここまでのおさらい 第一回、2010年。「記念写真と荒ぶる鷹のポーズ的な何か」 式から一年後、思いつきで始めた。 第二回、2011年。「記念写真と荒ぶるの安定期的な何か」 妊娠報告エントリ。 第三回、2012年。「記念写真と荒ぶる娘のハーフバースデー的な何か」 この年の春に娘マチ子が生まれた。まだハイハイもしておらず、つかまり立ちの頃。 第四回、2013年、今年の写真 そこで今年の写真である。 一年間

    記念写真と荒ぶりはじめた僕の腹部的な何か - 紺色のひと
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    min2-fly 2013/10/15
  • マチ子1歳半までの絵本履歴 - 紺色のひと

    娘マチ子、もうすぐ一歳半。いつのまにか自分でカラーボックスから絵を引っ張り出して「はい! はい!」とせがむようになった。とても嬉しい。これもが積極的にそういう時間をつくってくれていたからだろうと思う。記録をかねて、今うちにある絵を並べてみることにする。 絵は主に、 僕の実家から持ち出してくる 母が読み聞かせにとても熱心だったため、実家には大量の絵在庫がある 区の図書館から借りてくる が積極的に利用している お祝いでもらったり、買ったりしたもの 痛んで買いなおすものも含む などの経路で我が家にたどり着く。 アイエエエエ! 絵じゃないナンデ!? 最初の絵 こうして並べてみると、定番の絵であるせなけいこ作品(「ねないこだれだ」「あーんあーん」「おばけのてんぷら」)がないことに気づく。 だって「ねないこだれだ」はコラの印象が強すぎて… どうぶつのおかあさん/小森 厚・藪内 正幸/

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  • Don't trust over 30のおれ - 紺色のひと

    川のすぐそばで水音を聞いている。 川を遡る魚が好きだ。 生まれた場所に戻り命を繋ぐロマン、なんてものではなく、流れに逆らって上る、という行為そのものに憧れを抱く。はじまりの場所を目指して遡る。遡上親魚にとって、リバーズ・エンドは河口ではなく、源流部なのだ。 とか。 今僕は、日付が変わって30歳になるのを待っている。静かなこころもちだと言えるだろう。川についてなにかを書こうとしていたのではないのだけれど、気持ちがそういうふうに集束してしまったのだから仕方がなかった。 それでも、昨日キーボードに叩きつけた焦燥感が消えたわけではなくて、未だに漫然と暮らすことへの不安みたいなものは胸にくすぶっているのだ。 いくつかの曲なんかのことを考えている。 ゆずの「もうすぐ30歳」を半年前に初めて聞いたとき、歌詞に共感できないことに驚きはなかった。 ゆず もうすぐ30歳(デイリーモーション動画) 僕の心にずっ

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    min2-fly
    min2-fly 2013/07/30
    ←2年くらい後に…だと遅いのか。むしろ2年くらい後に向けて
  • 最期の終末 - 紺色のひと

    まあその、なんだ。 僕の話です。 僕にとって、24歳という年齢はちょっと特別だった。 高校生くらいのとき、自分がこの先どんなふうに歳をとっていくのかを想像してみたことがある。高校を出て、大学に通って、仕事をして、24歳になって、そのあとがぷっつり途切れて、次の僕はじいさんになっていた。近所の若者にうざったがられながらも飄々としている、変わったじいさんだったと思う。高校生当時の僕の想像力の限界が24歳ということだったのだろう。若者にとっての大人で、若者のことも理解できそうな、都合のいい年齢。 僕にとってこの24歳の呪縛はなかなかに大きく、「25歳になるまでにやったことないことをやらなければ」と思って取り組んだのが初めての女装だったりと、今も引きずっているやっかいなものだ。 あれから5年。 僕は30歳になる。 この5年間について”いろんなことがあった”という言葉でひと様に総括できるほど僕は自分

    最期の終末 - 紺色のひと
  • 俺の美声でカエルを発情させてみた - 紺色のひと

    春。 それはカエルたちの恋の季節。 そこに参戦するべく、恋ノ邪魔者たる僕は、美声をひっさげて水辺に向かった! エゾノリュウキンカ咲き乱れる水辺。雪解け間もない頃、エゾアカガエルたちは恋の相手を探し、コロコロと悩ましげな声をあげる―― かと思えば乱交したりする―― なんとけしからん! 俺の美声(うた)を聴けぇぇぇ! 画面中央部および下に映っている白いもやもやしたものはエゾサンショウウオの卵です。 ※このとき僕が喉を震わせながら思い出していた漫画※ 「魔法…? それは違うなノボル君」 「これぞ48の抱かれたい奥義のひとつ―― リモートペッテング ”遠隔愛撫”だ!」 ◆ネタバレ的かいせつ エゾアカガエルに限らず(だと思うのですが)、春の繁殖期にカエルが鳴くのは 繁殖行動(オスがメスに「なぁ…スケベしようや…」と呼びかける声) だけでなく、 縄張り主張行動(オスが他のオスに対し「スッゾオラー! テ

    俺の美声でカエルを発情させてみた - 紺色のひと
  • サンショウウオの卵もおいしそう? - 紺色のひと

    春が遅い。当に今年は春が遅い。エゾヤマザクラの花がようやく咲き始めました。 4月の下旬まで寒々しい日が続き、遊びに行った先の山々に積もった雪は少しも減っている気がしません。札幌市内でも好天に恵まれず、連休は冷たい雨に降り込められて々と過ごしました。 去年の5月中旬といえば、もうライラックが咲き始めている頃で、二週間くらい季節の進むのが遅いんじゃないかという気分になります。 15℃を越える日が幾日かあり、ようやく少し暖かくなってきて、遅れていた両生類の産卵も始まり出しました。これはエゾアカガエルとエゾサンショウウオが同じ水たまりに産卵しているところ。 ところで僕は以前、カエルの卵がおいしそうだと思って、実際にべてみたことがあります。 カエルの卵がおいしそう - 紺色のひと 僕はどちらかというと、カエルよりサンショウウオのほうが好きです。例年に遅れること一〜二週間、ちょうどサンショウウオ

    サンショウウオの卵もおいしそう? - 紺色のひと
  • 『もし森ガールが…』が中国の雑誌『知日』で紹介されました! - 紺色のひと

    「もし森ガールがゆるゆるファッションで実際に森に入ったら」。森ガール風に女装した男が実際に森に入ってナタやチェーンソーを振りまわす様子は、たくさんの方に読んでいただけて、当ブログ一の人気記事となりました。日の森ガール熱もやや治まった2013年3月、この記事を中国の雑誌で紹介していただいたので、報告します。 ◆「もし森ガールが実際に森に入ったら」 ふわふわゆるゆるのファッションやライフスタイルを指す「森ガール」という言葉をご存知の方は多いでしょう。「じゃあ、森ガールの格好で実際に森に入ってみたらどうなるの?」を試してみた男がいます。それはわたしです! 2010年7月に書いたこのブログ記事は、僕との予想をはるかに超え、ずいぶんたくさんの方に読んでいただけました。その後、森ガール”みやまちゃん”とその妹の川ガール”みなもちゃん”は、ブログ内で何度か登場することとなり、おかげさまで一部の読者の

    『もし森ガールが…』が中国の雑誌『知日』で紹介されました! - 紺色のひと