ブックマーク / maru3.exblog.jp (94)

  • 本のイノベーション(技術革新)を考える | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    facebookでもいいかな〜と思ったのですが、ちょっと長くなりそうだったのでブログに書き留めて起きます。 僕は山中湖情報創造館という図書館機能を有する施設の指定管理者館長をしています。さぞや「が好き」な人なのだろう…と、思われがちですが、実は…は嫌いではないが、手放しで好きなわけでもない。というのが当のところです。昨今「電子書籍」といった新しいカタチのがあるから、それはイノベーション(技術革新)だろう〜と言われる人もいらっしゃいますので、まずは「電子書籍」について ひとつの見方でいえば、電子書籍端末やスマートフォンやタブレット、そしてパソコンを使って読む電子書籍は、技術革新だと思います。ただ、正直なところ「紙のの模造品」的な電子書籍なのです。かつてがデジタル化される…という時代をみてきたものとしては、そこに「ハイパーカード」や、それをプラットフォームにした「エキスパンド・ブッ

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  • 本の索引から人工知能へ | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    ブログ記事を書くなどと、久しぶりのことではあるが、ここいら書きとめておかないと忘れてしまいそうなので、facebookに書くのも良いけれど、久しぶりにブログに書いてみたりする。 の索引がなぜ、人工知能につながるのか…。 を検索するための書誌データがあり、全文検索は技術的に可能だが権利的にムニャムニャ〜。でも権利的に問題なく、しかも人工知能社会に貢献…いや貢献どころか、人工知能を支える知識ベースは、図書館に存在していることに、気がついて欲しいと思うのだ。 の索引 図書館仕事を初めて10年以上になる。最初は図書館業界でも有名な我らが理事長の元、門前の小僧もなんとやらで、図書館に対してはど素人でもそれなりに勉強しながらやってこれた。当初より僕は「図書館をバラバラに分解したい」と思っている、図書館業界にはあるまじき考え方の持ち主ではあったが、多分それは、今でも変わらない。物理的にバラす

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  • 民主主義の学びの場にする指定管理者制度 | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    2003年(平成15年)、地方自治法が改正されて、それまで行政あるいは一部の団体にしかできなかった公の施設の管理運営が民間団体(営利企業や非営利団体など)にも解放される、いわゆる「指定管理者制度」が誕生しました。 指定管理者制度(Wikipedia) この条文の改正による制度運用に関しては、いわゆる「スキーム」が国からは出されることはありませんでした。この法律改正をうけて、各都道府県および各市町村は、自分たちで制度運用方法を考えなければなりませんでした。その結果、ひとつの法律に基づく制度運用が、設置自治体ごとにバラバラ、同じ自治体でも公の施設ごとにバラバラ…という状況を生み出す結果になってしまい、どのような制度運用が正解なのか…は、結果をみてみないとわからない…という状況が生まれてしまったと思っています。 民間の営利企業が指定される場合、それまでの自治体出資により設立されたいわゆる「第三セ

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  • それは『図書館』ではないの…ほんとに? | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    この夏、とある集まりのとあるグループワークの中での議題を考えているなかで、文字にしながら考え方を整理したいと思い、ひさびさにブログを書いてます。 テーマは、「それは『図書館』ではないの…ほんとに?」 ことの発端は、山中湖情報創造館が、「図書館」ではなく「図書館類似施設」と思われたり、「公共図書館機能」ではなく「公共図書館的機能」を持っているとされたりしたこと。誤解は解消されたので、すでにわだかまりは解消されたのですが、なぜそう捉えられたのか、そう思われてしまったのか。確かに「図書館」という名称を持たない「山中湖情報創造館」ではありますが、公式ではないものの英語表記では、"Yamanakako Public Library for the People's Creativity" としているだけあって、「類似」とか「的」といわれるのは、これまでの10年間の活動を否定されたのでは?!と感情的に

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    min2-fly
    min2-fly 2014/07/22
    「それは図書館ではない」と言われるたびに相手の図書館像を問い詰め、「あなたの思う図書館像なんてただの思い込みだ!」と論破していくと、たぶん嫌わられる
  • 電子書籍の前に、オーディオブックを! | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    個人消費者向けの「電子書籍」は、いっときのブームもおちつき、徐々に利用者を増やしている感じがある。なかでも高齢者ニーズが高いのは予想外の展開だったかもしれないが、大きな活字や書店まで出かける手間がない…という理由なら、さもありなん。である。 ・電子書籍で変わる高齢者の読書(NHE NEWS: 2013/9.26) さて、一方で公共図書館における電子書籍の導入やダウンロード貸出サービスなどがいくつかの図書館で始まっているようだが、利用がいうほど伸びてないらしい。ダウンロード貸出ができる書籍の種類が少ないという理由もあるだろうが、実はそれ以上に深い理由がありそうに思えてならない。そのひとつとして、日の公共図書館において「オーディオブック」の時代がまだ到来していない…ことなのだ。と、僕は考えている。電子書籍が普及する前にオーディオブックの普及がなければ、電子書籍の導入も貸出も…予想を大きく下回

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  • 21世紀型公共図書館を考える…いや、ポチッと備える。 | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    昨日は、朝からちょっとあれこれあったものの、なんとか LEGO Education Canference 2012 に参加する機会を得ました。 http://www.legoeducation.jp/conference/ 一言「行って良かった〜!」 LEGO社主催のカンファレンスでしたので、まぁLEGOのオンパレード。まったくの初心者には、いきなりなじめるわけではない…という意味では、ちょっと気後れしたところもありましたが、予定したワークショップに参加するなり、いきなり脳みそ全開!な感じで、よく遊び、よく学ぶことができました。 そこで、気になったのは 『21世紀型スキル 考える力を伸ばす!』という言葉。そこから導き出される10の項目 ・批判的思考力(批評精神を持って考える力) ・問題解決能力 ・コミュニケーション力 ・コラボレーションの能力 ・自律的に学習する力 ・ICT(情報通信テクノ

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  • 日本の人口推移を知るインフォグラフィックス | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    1950年から10年刻みで2050年までの日における年齢別人口の推移です。 これはいま、僕の思考の基礎になっているインフォグラフィックスなのです。 2050年はそう遠い未来ではなく、僕の娘たちが今の僕の年齢になる時代。僕は生きているか死んでいるか…まぁ、そんなあたり。 日はこれから急速に[縮小(シュリンク)]していきます。 戦後の団塊の世代が生まれ、大人になるにつれ、学生運動を起こしたり、社会の価値観を変えていったように、これからは[縮小する日]が、この国の価値観の変化にとても重要な役割を果たすのではないか…と、思っているわけです。 一方で、地球上の人類は70億人を超え、さらに増え続けるでしょうが、残念ながら日は…日民族は、このまま減少の一途をたどる運命にありそうです。 僕はいま、公共図書館という場所で働いているのですが、こうした[情報]や[知識]それに基づく[物語]を、きちんと

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    min2-fly
    min2-fly 2012/04/20
    "図書館は「聞かれなければ答えない」という受け身の姿勢が基本ではあるのですが…、どうやら、そうも言っていられない時代になってしまったようです"
  • 地域ごとに「図書館支援基金」を! | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    ひさびさのブログです。最近twitterやfacebookばかり…。 さて、すでに9年前に出版された菅谷明子氏の「未来をつくる図書館」。こののインパクトがいまでもある。出版されて9年、取材等を考えれば10年以上前のニューヨーク公共図書館のあり様は、いまでも日図書館業界で働く方々や図書館を利用されている方々に、多くの衝撃を与え続けている。 なぜか? それはこの9年もの間においても、日図書館がニューヨーク公共図書館の様々な図書館サービスを[普通の図書館のサービス]とは捉えず、業界のほとんどの方は「日図書館は日図書館、米国の図書館は米国の図書館です。よく「〜では」を使われる先生方が講演で引用されますが…。」という。簡単にいえば、この10年経ったいまでも日図書館は様変わりすることは、ほとんどなかったのだ。 さらに、それはなぜか? 一言で言えば、「図書館業界の危機感」に対する認

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  • 図書館関係者におススメの2冊! | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    たまには、図書館から離れた気持ちで読むのもよいし、山崎氏の著書はそのまんま「図書館で人がつながる仕組みはつくれるのか?」と読んでみたり、曽根原氏の著書は「日図書館は宝の山」と読んでみてもいい。 異業種・異分野にふとしたヒントが隠されている…かもね! (ま、ひとつダマされたと思って…)

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  • 今の図書館は戦争を止めることができるか! | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    僕たちは、もはや小さなこと(失礼…)にこだわっている場合ではないのかもしれない。 貸出至上主義への批判も、指定管理者をはじめとする民間委託への批判も…それらのことよりも、実はもっと重要な事がある。それに気がついてしまうと、僕はもう後戻りはできない。そんな気さえする。 あの戦争の後、それまでの改正図書館令を改め、戦後の日国憲法のもとで教育法が生まれ、社会教育法や図書館法が生まれた。また戦前から続く日図書館協会は「図書館の自由に関する宣言」を発表し、その前文に わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。 としるし、図書館が「思想善導」の機関として戦争に加担したこと

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    min2-fly
    min2-fly 2011/10/26
    先の大戦では日本に限らずアメリカだってLibrary Journalで特集組むくらいに戦争を図書館が後方支援しようキャンペーンとかやってたわけだが、そのへんの反省とかあったのかどうかそういえば追ってないな。
  • https://maru3.exblog.jp/13208438/

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  • なぜ、東日本大震災だけがアーカイブの対象になるのか。 | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    7月7日〜10日にかけて、盛岡/陸前高田/遠野/大槌…と行って来てから、少しばかりいろいろなことに手がつかなくなってしまいました。 それというのも、タイトルにもあるような疑問にすらならないような、なにかぼんやりした不安みたいなものがつきまとってしまっているようなのです。 どうして…東日大震災がアーカイブの対象になるのでしょうか? 実際に現地にでかけて、僕もたくさんの写真を撮って来ました。中には津波で壊された個人宅ですら、写真を撮ってしまいました。そしてとても感じるのは、「僕は当にこの風景を撮影していいのだろうか?」という疑問です。 何の縁もゆかりもない一個人が、被災地の…しかも[被災後]の風景だけを撮影する。 まず、この行為に対する…すごく深い[申し訳ない気持ち]。 そして何よりも、東日大震災に限らず、阪神淡路大震災、中越地震、宮城・岩手内陸地震、地震以外にも多くの自然災害で破壊され

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    min2-fly
    min2-fly 2011/07/24
    ありふれた日常の記録が、日常が失われた後にどれだけ価値を持つか・・・失われなくたってきっとすごく価値があるんだ、と気付いたのはごく最近だけど
  • twitter & facebook を図書館に! | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    図書館にもっとICTを! …なんてことは、ずいぶん前から吹聴していのだが…なかなか広がっていかない。 原因を考えるに、「インターネットをやっている人って実際はすご〜く少ないんじゃないか」って考え直し始めている。母の通夜葬儀の際に集まった親戚の中でも、自宅でインターネットに接続している家は無かった。もちろん僕よりも若い世代だっている。ご近所の方々に聞いても同じようなものでした。なので、そうした地域住民を対象としている図書館が、住民の多くが使ってもいないインターネット上に情報を提供しても…それは十分に届くものではないのだ。 それでも僕はやはり、地域の公共図書館はICTの活動拠点であると強く考えている。 それは、マスコミで話題になっていることを、自分なりに調べてみたいと思った時に役に立つのは、やはり図書館という存在なのだ。 「最近テレビでツィッターとかフェイスブックとか言っているけど、あれって何

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  • Amazon + OverDrive: 電子図書館のようなもの | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    これは僕の自論なのだが、電子書籍のダウンロード貸出をはじめたからといって、それがすぐに「電子図書館」だの「デジタル・ライブラリー」だのというのは、ちと早急するぎる気がする。 当に、デジタルな図書館であるためには、何をしなければならないのか。実はまだ誰もあまり深くは考えていない(少なくとも公共図書館では)。 ・米国Amazon.com社、Kindle図書館から電子書籍を借りられるサービスを開始へ (カレントアウェアネス ポータル) 海の向こう、米国ではすでにほとんどの公共図書館電子書籍のダウンロード貸出を始めている。しかしそれは、カセットテープによるオーディオブックから、MP3形式の音楽データのダウンロード貸出をへて、じゃぁ次は電子書籍(eBook)だね…みたいな流れでしかない。しかもほとんどの電子書籍データは、OverDrive社のクラウド上にあり、図書館は利用料金(ライセンス料)を

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  • 被曝した図書館資料/地域資料/貴重書の取扱いについて | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    福島第一原子力発電所の事故により、避難指示をうけた地域の中には役場もあれば公共図書館もある。「念のため避難」という言葉使いにより、「そのうち一時帰宅できるだろう…」なんて思っていた方々も少なくはない。中にはちょっと隣町に買い物に出て家に帰ろうとしたらすでに[立入禁止地区]になっていた…などという例もあるようだ。 人命は避難できても、その市町村に置いて来たものはたくさんある。家畜やペット、料品や生もの…ひょっとしたらパソコンやハードディスクなど…たくさんある。 図書館仕事をしているせいか、中でも気になるのは「避難指示を受けた地域の図書館」だ。 その蔵書も、ほとんどが放射線による被曝をしているだろうし、あるものは放射性物質による汚染が起きているかもしれない。見た目には何の変わりもない日常的な風景でありながら、そのは素手で触ることすらできない状態になっている…のではないだろうか? それら被

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  • 図書館ではできない地震予知 | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    まずは、東北地方太平洋沖地震およびその余震で被災された皆様に、お見舞い申し上げます。 多くの無くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、行方不明な方々が一日一時間でも早く発見されることをお祈りしております。 …それにしても、悔しいのだよ。 なぜ、この国で、観察対象となる事象も他の国よりも多く(地震大国)、スーパーコンピュータも開発できる国(ICT大国)、これだけの経済力も豊かさもあるにも関わらず、たかが地震一つ予知/予報ができない。これは当に悔しいことです。 図書館でのレファレンスサービスでは、「回答」を提供することは原則として行なわない。古美術品の鑑定、病気の診断、法的な判断…などは、資料までは提供するものの回答はお客様である利用者さんが[自分で判断する=応えは自分で見つけて!]が、図書館レファレンスのスタンスである。 ならば…地震予知のための資料を提供して欲しい…と言われたら、図書

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    min2-fly
    min2-fly 2011/03/13
    本気で立ち向かっている人はたくさんいます。日本は過去から膨大な資源(人、時間、研究費)を投入して研究に取り組んできて、研究すればするほど複雑で予測しきれないことがわかってきている。でも諦めていない
  • ときにはこんな図書も。 | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    図書館における選書は、ある意味で「司書」の聖域であったりする。 指定管理者による公立図書館でも、人件費の高い公務員さんが残っていて「選書」だけは民間に渡すまいとする。まぁ、それもその自治体の方針だから一概に悪いとはいわないけどね。 僕のつとめている職場では、選書は指定管理者職員が行なっているし、年に二回は地元村民のみなさんと、「選書ツアー」を実施し、夏休みに入ったところで中学生たちと行く「ジュニア選書ツアー」、秋には一般の方々と出掛ける「選書ツアー」を行い、それぞれ500冊以上の図書を選定してくる。 もちろん、選定リストから重複をチェックしたり、公序良俗に反するものなど一定のルールで絞り込むので、村民が選んだすべてを購入するわけではないが、それでも蔵書5万点ほどの図書館が他の図書館とは若干違う図書があったりする。 それでも…つぎのようなはなかなか選定されないのだけれど、やはり必要なんじゃ

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  • 物語の力(情報の組織化手法としての物語化) | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    年末年始、実家に帰っておりまして、紅白歌合戦などをみておりました。 印象的な歌のひとつに「歌の力」久石譲作曲という楽曲がありましたが、それを聞きながら、「物語の力というものあるよなぁ…」などと、いっぱしの図書館長みたいなことを大晦日にコタツミカンでテレビを見ながら思っていました。 http://itunes.apple.com/jp/album/id345466182 …そう「物語の力」 昨年あたりから、少しずつですが言葉に出てくるようになり、僕自身の中では図書館の定義すら「を貸すところ」ではなく、「情報・知識・物語に接する場」という定義変更をしていきたいと思っているほどなのです。 僕にとって、「物語」を意識する様になったのは、実は情報の組織化という分野からなのです。情報建築家のリチャード・ソウル・ワーマン氏によれば、情報の組織化は5つの手法でできると示されています。 1)Locatio

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  • 図書館システム論(まだ考え中) | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    図書館全体をひとつのシステムと捉えて、コンピュータのシステムと比較しながら考えてみると、以外とわかりやすくなるんじゃないかなぁ…ということで、こんな絵を書いてみました。 OS:基ソフトとしての充実はあるのに、応用ソフトがあまりにも足りない…というよりも、未開発のまま今日まで来てしまっているのではないか…と、改めて感じています。ハードウェアもソフトが無ければただのハコモノ。しかも多くの図書館はかなり[素のOS部分]でしかサービスをしていないんじゃないか…と、そんな風にも思えて来たりします。 環境教育の分野では、この応用ソフトである[プログラム開発]にかなり力を注いでいるようです。『ネイチャーゲーム』『プロジェクト・ワイルド』『プロジェクト・ラーニングツリー』などのシステム化された環境教育プログラムもあれば、インタープリターによる様々なプログラムやアクティビティ、ファシリテータによるワークシ

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  • 提言:図書館協議会から図書館委員会へ(住民自治による公共図書館ガバナンス) | 丸山高弘の日々是電網 The First.

    大それたことを言うつもりはないのだが、今日山中湖情報創造館にリサーチに来た大学生たちと話をしているうちに、やはり日の公共図書館(という公の施設)に対するガバナンスのスタイルをしっかりと考えるべきなんじゃないか…という話題になったものだから、その勢いもあって書いちゃいます。 ◯図書館協議会は、何の権限も責任も無い。 正直なところ、そんな[諮問機関]にどういう意味があるのか、僕には理解できません。ましてやそれが『図書館法』という法律に明記されてしまっている以上、存在を否定する事も、またそれに変わる組織を設置することもなかなか難しいわけで、館長の諮問に答えたり、館長に意見を述べることはできたとしても、それを館長が活用しようが活用しまいが裁量は館長にあるわけですね。 そんなわけで、諮問機関には何の権限も責任も無い訳で、これをもって住民自治があるとは言えない…と思う訳です。 ◯それに比べて「図書館

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