劇場ならではの圧倒的な音響&映像による刺激的なエンタメ体験を味わえる『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』。ここではTVアニメシリーズから引き続き監督を務めた古川知宏氏にネタバレありのインタビューを実施。本作に込めた思いを、全3回の記事でお届けする。第3回は、一種独特な本作の楽しみ方について。 ――最後のレヴューシーンは「華恋×ひかり」です。これはバトルではなく、異色の構成ですね。 古川 今回の映画ではレヴューのアクション以上に、愛城華恋というキャラクターを丁寧に描いてあげかったんです。そもそも完全新作を作るにあたって、最初に考えたのがそこでした。というのも、TVアニメの華恋ちゃんは完全無欠なスーパーヒーローすぎて、それゆえに共感できる人が少なかったんですよ。 ――たしかにTVアニメではポジティブな面が強調されていて、深い内面までは描写されませんでしたね。 古川 そうなんです。それは