インターネット上で見かけた2枚の写真には、妙な説得力があった。 写真は、通常国会最大のヤマ場となった16日夕の参院平和安全法制特別委員会の採決時、委員長席に殺到する与野党議員を写したものだ。 与党議員の背中に見事なダイブを決めているのは、民主党の小西洋之参院議員。鴻池祥肇委員長(写真では群衆に埋もれて確認できない)の採決を阻止しようとしているようだ。 写真で目を引くのは、2つの説明が添えられていることだ。小西氏のところには、「(1)密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生(存立危機事態)」と記されている。 同じ写真で小西と対峙(たいじ)しているのが、ヒゲの隊長こと自民党の佐藤正久参院議員だ。佐藤氏には「(2)国民を守るために他に適当な手段がない」とキャプションがついている。 写真はもう1枚ある。1枚目の写真からコンマ何秒後かのカットだろう。佐藤氏の右手が小西氏の顔面をとらえている。そこに