子どもを認可保育所に預けられない母親が行政不服審査法に基づく異議申し立てを行っている問題で、東京都大田区の母親たちも7日、区に同様の申し立てをした。同様の申し立ては杉並区や足立区でも行われている。 大田区によると、4月の認可保育所(91カ所)の入所に3546人が申し込み、1次選考で2241人が内定。選考に漏れた1305人が2次選考に回ったり、認可外保育施設への入所を検討したりしている。うち11件について当事者の母親たちが異議を申し立てた。 申し立てをまとめた遠藤奈々子さん(41)は育児休業中。子どもを認可保育所に預けて4月に職場復帰しようとしたが、1次選考に漏れた。「認可外は保育料が高いし、認可との差があまりに大きく納得できない」と訴える。区の小泉邦雄・子ども家庭部参事は「認可保育所だけでなく、認証保育所や区の小規模保育施設などを用いて、待機児童の解消に努めたい」と話した。【水戸健一】