瀬戸内アートプラットフォーム(SAPF)とNPO法人ピースウィンズ・ジャパンは、ゲルハルト・リヒターの立体ガラス作品の一般公開を瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ無人島・豊島(愛媛県上島町)で開始すると発表した。 今回の作品恒久展示はリヒターが2011年秋に瀬戸内海を初めて訪問し、滞在した豊島の風景や自然が気に入ったことから実現したもので、施設デザインもリヒター自身が担当。竹林に囲まれた斜面に立つ建物は、海側が全面ガラス張りになっており、陽光がふんだんに入るように設計され、無垢のナラ材が張られた側壁には縦長の窓が3カ所ずつ設置。時間の経過や季節、天候に応じて、室内に入る光の強さ、方向、色合いが変化するという。 また内部には新作などを展示。「ゲルハルト・リヒター 14枚のガラス/豊島」と名付けられた作品は、190×180cmの透明な14枚のガラス板が、連続して「ハの字」を描くように少しずつ角度を変え