タイトルがいささかベタなので敬遠しがちだったものの、改めてページをめくってみれば、心に残るフレーズが随所に見つかるなかなかの名著。そう感じさせてくれたのが、『「孤独」が一流の男をつくる』(川北義則著、アスコム)です。 「人生を豊かに生きる」ことに主眼を置いたエッセイによって、20代からシニア世代までの支持を得る著者によるエッセイ。「ぼっち」であることは恥ずかしいというような考え方に真っ向から反旗を翻す、無骨で男っぽい内容です。1章「一流の男は『孤独』を恐れない」から、いくつかを引き出してみます。 若者よ、「ひとり」を恐れるな(23ページより) 水に気体、液体、個体の三態があるように、人間にも三態があると著者はいいます。 他人と関わる自分 一人だが外に意識を向けている自分 一人で内に意識を向けている自分 がそれ。そして、もっとも大切な「ひとり」は3.であるにもかかわらず、いまの若者は3.にな