東日本大震災で、日本は多くの外国から助けてもらった。米国はもちろん、隣の中国と韓国でも国民の関心は強く、官民挙げての支援活動をしてくれた。地理的にも歴史的にもつながりの深い中韓両国との絆を改めて感じさせた。 その中国の温家宝首相と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が21日、東京で今日開く日中韓首脳会談のため来日し、宮城県と福島県を訪れた。先月にはギラード豪首相も宮城県南三陸町に足を運んだが、外国首脳の被災地訪問は日本の復興への決意を後押しするだけでなく、震災後の日本に対する海外の懸念を払拭(ふっしょく)する上でも効果があるだろう。中韓首脳の被災地訪問が、風評被害を含む食品輸入規制の見直しや日本への観光客の復活につながることを期待したい。 福島県では菅直人首相も合流し、3首脳が原発事故の被災県で一堂に会した。日中韓はエネルギー政策をめぐる個別の事情を抱えながらも、原発に電力の一定の割合を依