“The Sexiest Job of the 21st Century”(21世紀の最もかっこいい仕事) アメリカでこう呼ばれたことのある専門職、聞いたことありますか。統計学やプログラミング技術などを駆使してビッグデータを分析する「データサイエンティスト」です。情報を“宝の山”に変えるとも言われるそのスキルをなんとしてもほしい…。企業はその能力を手に入れようと、本気になっています。(経済部記者 岡谷宏基) ことし5月、東京・千代田区にあるビルの会議室。 データサイエンティストに関しておもしろい動きがある、というのでのぞいてみました。 参加していたのは、電機、生命保険、IT、製薬、鉄道などさまざまな分野の大手企業15社の担当者に、東京大学や大阪大学などの教授14人。 「それではいいですか。よーいスタート。ストップウォッチを押しました」 午後3時。 司会の合図で始まったのは、データサイエンテ