台風19号の接近に備え、安全を最優先したJR西日本は13日午後4時ごろから全面的な運休に踏み切った。自然災害に備え、自治体や企業があらかじめ防災対応を決めておく施策は「タイムライン」(事前防災行動計画)と呼ばれるが、JR西が京阪神の全路線で運休したのは初めて。利用客からは「何かあってからでは遅い」と評価する声がある一方、私鉄は一部を除いて運行を継続したこともあり、「動かせる列車は動かしてほしい」という要望も。専門家の間でも、賛否が分かれた。 JR大阪駅では13日午後4時35分ごろ、大阪環状線の京橋行き最終電車が出発し、この日の運転は終了。約10分後に北陸方面からの特急列車が到着し、乗客が改札の外に出ると、自動改札機の前にはアコーディオン型の門扉が引かれ、駅は完全に閉鎖された。 京阪神地区24路線で計約1200本に運休や遅れが生じ、影響人員は約48万人に及んだ。JR西は12日に今回の措