宮崎県は5日、同県西都市に避難させている主力級種牛5頭から4日に採取した検体は、口蹄疫(こうていえき)ウイルスの有無を調べる遺伝子検査の結果、陰性だったことを明らかにした。 同じ畜舎にいた主力級種牛「忠富士(ただふじ)」の感染が発表された5月22日以降、県が毎日続けてきた14回の検体採取と遺伝子検査は終了する。 5頭は高鍋町の県家畜改良事業団で、ほかの若い種牛など49頭と一緒に管理されていた。この畜舎は4月下旬、感染拡大防止のために家畜の移動禁止区域内となったが、県は主力級の種牛を守るため5月13日、この5頭と忠富士を西都市の仮設畜舎に特別に緊急避難させた。 その後、忠富士が感染し、同じ畜舎の5頭も法律上、殺処分されるはずだった。しかし、県は処分せず、国と協議。ウイルス潜伏期間を考慮して2週間、遺伝子検査を続けることにしていた。事業団に残っていた49頭は5月31日にすべて処分された。