2009年5月15日 素白随筆遺珠・学芸文集 5月の平凡社ライブラリー新刊より、 岩本素白『素白随筆遺珠・学芸文集』をご紹介します。 底本は『岩本素白全集』第2巻、第3巻(春秋社、1975年)。 「素白随筆集遺珠」34篇、「日本文学の写実的精神」8篇を収録。 みすず書房『素白先生の散歩』(在庫僅少だそうです)、 ウェッジ文庫『東海道品川宿 岩本素白随筆集』、 平凡社ライブラリーの既刊『素白随筆集 山居俗情・素白集』 とあわせてお読みください。 78年の生涯で研究論文集1冊、随筆集2冊だけを残した素白の文章が、 これでほぼ、あらためて一般に手に入りやすくなりました。 以下は池内紀さんの解説より。 どうしてだろう? ものすべてがおそろしく早々と忘れ去られるなかになって、 岩本素白はそうならない。 この世にくり返し、もどってくる。 まるでその名のとおり、ハデやかな色が急速に褪せてゆく