三洋電機の創業者、井植歳男が生まれ育った淡路島。この島に米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの最新モデル「モデルS」を駆る男がいる。雨堤(あまづつみ)徹氏。元三洋電機の電池技術者だ。三洋電機がパナソニックの完全子会社になった後、2010年5月に会社を辞め、自分の出身地でもある淡路島にAmaz技術コンサルティング(兵庫県洲本市鳥飼)を設立した。パナソニックが三洋電機を買収する時、最も欲しがった人材の1人とされる雨堤氏が、会社を去った理由や電池産業の未来について語った。 テスラの電気自動車「モデルS」をお持ちですね。このクルマ、米国では2012年に発売されていますが、日本ではまだ市販されていないはず。どうやって手に入れたのですか。 雨堤徹氏(以下、雨堤):「J・B(テスラの創業メンバーで最高技術責任者のJ・B・ストローベル氏)に無理を言って、個人輸入したんです。2012年の12月に買って1
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