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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (3)

  • 消えたわけではない「ジャンボ・ジェット」

    70年代にデビューしたボーイング747型機は、世界に「空の大量輸送時代」をもたらし、それこそ「格安航空券」を実現させた歴史的な機材です。そのジャンボが3月末、全日空の国内線での運用から引退して、日の全ての旅客航空会社から姿を消してしまいました。 この引退劇に関してですが「エンジン4基の巨大機」なので燃料効率が悪いとか、「老朽化が進んだ」などというイメージで語られる一方で、関係者にしても、乗客にしても「一世を風靡した機材の引退」ということで多少感傷的になっている、そんな報道が多かったようです。では、世界的に見てこのジャンボという機材は過去のものになりつつあるのでしょうか? 実は、今回退役したのはジャンボの中での「第四世代」に当たる「747−400」という型です。「ダッシュ400」とか「ハイテクジャンボ」、「メガトップ」などと色々な愛称で呼ばれたこの世代は、シリーズ中の最高のヒット作となり、

    消えたわけではない「ジャンボ・ジェット」
  • 中国の「反日暴動」がアメリカでほとんど報道されない理由とは?

    先週末から今週はじめにかけて、中国の各地では反日を表面的なスローガンにした一種の「反秩序暴動」がエスカレートしているわけですが、アメリカではこのニュース、驚くほど小さな扱いとなっています。例えば、暴動が格化した直後の16日の日曜日には、ニューヨークタイムス、CNNといったメディアでの扱いはほとんど「ゼロ」でした。 週明けの月曜になって、少し報道が出始めていますが、例えば中国にあるパナソニックの工場が操業停止しているなどといった「経済記事」的な扱いが主で、それに「在北京日大使館」に卵が投げつけられたなどの報道が加わっているだけです。実際に起きている、大規模な破壊行動については、一切伝えられていないと言ってもいいと思います。 私は各メディアの内情を知る立場にはないので、あくまで憶測に過ぎませんが、そこにはある種の「配慮」が感じられます。では、仮に「中国への配慮」があるとして、そこにはどんな

  • 鴻海精密によるシャープ買収をどう考えるのか?

    それにしても、このニュースの伝わり方がそもそも気に入りません。まず、資提携だとか苦渋の選択だという見出しで「ボカして」いますが、実質的には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業グループによるシャープの買収であり、日の大規模なエレクトロニクスメーカーの一角が、外資の軍門に降ることを意味します。 鴻海は、まずシャープ体の筆頭株主になる(報道によれば比率約10%)ことに加えて、主力の液晶事業の中でも重要なカラーフィルター技術を保有した堺工場は、子会社のSDPに移管した上で鴻海のオーナーや関連会社が46.5%を支配するというのです。SDPに関しては、シャープ体が46・5%、鴻海側が46・5%という報道資料もありますが、シャープ体については10%弱を鴻海が持つのですから、実質はSDPの51・2%は鴻海のものになります。 こうした買収劇を「資提携」とか「共存共栄策」などという曖昧な言い方で報道する

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