客引きが案内したキャバクラなどで不当に高額な料金を請求される「ぼったくり」。その多発地域として知られる東京・歌舞伎町で、“新ビジネス”の存在が明らかになった。警視庁が6〜7月に相次いで逮捕した男らは、それぞれ「カードマン」「風俗弁護士」と呼ばれ、独自の手口で暴利をむさぼっていた。警視庁は、ぼったくり被害者をターゲットにした新たな犯罪形態とみて、警戒を強めている。(中村翔樹、三宅令) ■「酔った客と空瓶を並べた写真を撮っておけ」 きっかけは、警視庁組織犯罪対策2課が平成24年12月、ナイジェリア人の男が経営する歌舞伎町の飲食店を摘発したことだった。 この店では、以前から「酒を飲んだら記憶を失い、気づいたらクレジットカードがなくなっていた」などとする被害相談が後を絶たず、同課が昏睡(こんすい)強盗の疑いがあるとみて捜査。被害者が所持していたクレジットカードの明細書に、男らの店とは違う名前