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ブックマーク / jp.ign.com (27)

  • 「AI生成キャラクター」はいまどのレベルまで進んでいるのか?バンダイナムコ研究所が語るAIテキスト生成の光と影【CEDEC 2024】

    頼展韜氏プロフィール 會田翔氏プロフィール バンダイナムコ研究所は、バンダイナムコエンターテインメントと協力して配信AIキャラクタープロジェクトを実施しており、「ゴー・ラウンド・ゲーム(ごらんげ)」という企画を進行している。その裏側で、あるいはゲームテキスト素材生成ツールを作る際において、どのようにAIテキスト生成を利用していたか解説が行われた。 ゲーム開発環境においてもAI生成は当たり前に 近年、LLMは目まぐるしい発展をしており、さまざまな領域を含む問題で構成されるベンチマーク「MMLU」において、人間の専門家を超えるスコアを達成しているという。 しかもこれは商用モデルのみならず、MetaのLlamaをはじめとするオープンモデルも性能差が縮まってきているという。ゆえに、ゲーム開発においても応用が効くわけだ。 ゲーム内のテキスト生成という分野においては、 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲ

    「AI生成キャラクター」はいまどのレベルまで進んでいるのか?バンダイナムコ研究所が語るAIテキスト生成の光と影【CEDEC 2024】
  • 『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催

    国内外からさまざまなジャンルのアニメーション作品が集まり、上映や展示が行われる「東京アニメアワードフェスティバル2024」が3月8日から11日まで、東京・池袋を拠点に開催。アニメの発展に功績があった人を顕彰する「アニメ功労部門」を贈られた『装甲騎兵ボトムズ』シリーズの高橋良輔監督も8日、OVA作品『装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー』の上映後に登壇して、作品の思い出やアニメ業界に入って最初に師事した手塚治虫のことを語った。 『装甲騎兵ボトムズ』といえば、富野由悠季監督の『機動戦士ガンダム』と並んで1970年代末から80年代中頃にかけて一大ブームを引き起こしたロボットアニメの中心的な作品だ。スタイリッシュなモビルスーツが宇宙を舞台に戦闘を繰り広げる「ガンダム」に対して「ボトムズ」は、寸胴で顔もない「スコープドッグ」というメカに無骨なキリコという男が搭乗して戦い続ける、硬派な雰囲気が

    『装甲騎兵ボトムズ』高橋良輔監督が明かすガンダムとの差別化、描きたかった愛の物語、虫プロ時代の手塚治虫の超人ぶりも TAAF2024でトークショーが開催
  • ディズニーCEOが「観客のスーパーヒーロー疲れ」に反論 映画の質が高ければ観客は集まるとして『オッペンハイマー』を称賛

    ディズニーが困難に満ちた2023年から立て直しを図ろうとするなか、CEOのボブ・アイガーは、スタジオが複数の映画を密かにキャンセルしていたことを明かした。 The Hollywood Reporterによると、モルガン・スタンレー主催のカンファレンスに登壇したアイガーは、ディズニー映画製作を立て直すために何をしているかとの質問を受けた。これに対しアイガーは、スタジオがすでにいくつかのプロジェクトを、「十分に強力」ではないとしてお蔵入りにしたことを認めている。 「もう信じられなくなってしまったものは、切らなくてはならない。そしてそれは、このビジネスにおいては簡単なことではありません。なぜなら、すでに始めてしまったことでもあるし、回収できないコストもあるし、従業員やクリエイティブコミュニティとの関係もあるからです」とアイガーは説明する。「それは容易なことではありませんが、そうした難しい決断を

    ディズニーCEOが「観客のスーパーヒーロー疲れ」に反論 映画の質が高ければ観客は集まるとして『オッペンハイマー』を称賛
  • 『鉄拳8』レビュー 長寿シリーズに新たに加わった歓迎すべき傑作

    「鉄拳」シリーズは、伝説の域に足を踏み入れつつある作品だ。競技レベルで戦うために求められるテクニックや知識、象徴的な音楽やキャラクター、3世代にわたって受け継がれる内輪ネタ、昔から連綿と続く物語など、シリーズの新作はつねに重荷になりかねないほどの期待を背負っている。そうした伝統を大事にしつつ、それに縛られない作品を生み出すにはどうすればよいのだろう? 『鉄拳8』の開発陣はこの点を考えに考え抜いたようで、作で提示される回答は単純でありながらとても奥深い。「過去の伝統は受け入れつつ、それを改善の足かせにはしない」、だ。『鉄拳8』の開発陣は、全編にわたってシリーズの伝統を尊重しつつ、作品の“今”をよりよいものにするために心血を注いでいる。作は「鉄拳」シリーズにおける傑作と言っていいほどの、素晴らしい出来栄えだ。 英語には「壊れていないものを直そうとするな」(訳注:「角を矯めて牛を殺すようなこ

    『鉄拳8』レビュー 長寿シリーズに新たに加わった歓迎すべき傑作
  • 広大な宇宙の膨大な出会い ベセスダ式オープンワールドRPGの最高傑作 『Starfield』レビュー

    『Starfield』は非常に期待されている大作だ。 「The Elder Scrolls」シリーズや近年の「Fallout」シリーズを手掛けるBethesda Game Studiosの完全新作であり、ディレクションはもちろん著名なゲームクリエイターのトッド・ハワードが担当している。 優れたゲームになるのはまず間違いない。では、どの程度素晴らしい作品になるのか? その答えは「ベセスダ式オープンワールドRPGの最高傑作」である。 ※レビューを執筆するにあたってのプレイ時間は40時間程度となっている。これは『Starfield』のすべてを味わい尽くすのには足りないものの(すべてを体験するには数百時間が必要なゲームである)、レビュー解禁までの非常に限られた期間でメインクエストのクリアと探索をおこなったものであることを留意してほしい。プレイ環境はPC版である。 キャラ・クエスト・派閥・戦い方も

    広大な宇宙の膨大な出会い ベセスダ式オープンワールドRPGの最高傑作 『Starfield』レビュー
  • スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす

    SAG-AFTRA(米映画俳優組合)が正式にストライキの決行を発表し、俳優たちが契約交渉において特に懸念している問題について、日行われた記者会見で組合のリーダーがよりくわしい内容を明かした。その問題とは、AIだ。 俳優の同意や補償なく、AIベースの技術でその肖像を使用することに対する保護が、SAG-AFTRAの大きな争点であることはこれまでも伝えられてきた。しかし、日の記者会見で、SAG-AFTRAの事務局長を務めるダンカン・クラブツリー=アイルランドは、AIに関するハリウッドのスタジオからの提案ついてさらなる詳細を明かした。これはかなり衝撃的な話だ。 ハリウッドのスタジオを代表して交渉にあたるAMPTP (映画製作者協会)から出された、俳優のデジタルの肖像を保護するための「革新的な」AIの提案とはどういったものなのか、質問を受けたクラブツリー=アイルランドははっきりと答えている。 「

    スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす
    mizukemuri
    mizukemuri 2023/07/15
    『演技者たちをスキャンすることができ、彼らはその日1日分の出演料を支払われる』『所属会社がそのスキャンや画像、肖像を所有し、将来のいかなるプロジェクトでもそれを同意なしで、補償もなしに使用できる』
  • AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた

    スクウェア・エニックスは、堀井雄二氏が手掛けた『ポートピア連続殺人事件』を題材に、先端AI技術を搭載したテックプレビュー『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』を2023年4月24日にSteamにて無料配信すると発表した。また公式サイトをオープンしている。 AIの一分野である自然言語処理(NLP)の技術を使った「NLPアドベンチャー」と銘打っており、日英の言語に対応している。 「THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE」とは 『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』(以下、THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE)は、『ドラゴンクエスト』シリーズで知られる堀井雄二氏が手掛けたADV

    AI搭載版『ポートピア連続殺人事件』が4月24日にSteamで無料配信決定、『THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』として名作ADVが蘇る スクエニAI部に経緯を訊いた
    mizukemuri
    mizukemuri 2023/04/21
    大昔にリングマスターという「人工無能を搭載した擬似会話が楽しめる」ことを謳ったRPGがあったっけな。ホビージャパンさん、今こそAI搭載させてシリーズ復活させません?
  • リメイク版『Dead Space』はいかにしてサバイバルホラーを再定義するのか?開発陣が語る時代の変化と新技術

    リメイク版『Dead Space』は2023年に発売され、10年ほど休止状態だった「Dead Space」シリーズが復活する。だが最終作『Dead Space 3』が発売された時点と比べると、ホラーを取り巻く環境は激変した。ホラーゲームの売れ行きは好調で、ニッチなジャンルだったサバイバルホラーも今では大人気だ。「バイオハザード」シリーズもかつての栄光を再び手にし、「サイレントヒル」も復活する動きがあり、インディーホラーゲームも世界中のプレイヤーや配信者の心を掴んで離さない。オリジナル版『Dead Space』は2008年に発売されたが、EAとしては当に売れるかわからない、博打的な面もある状況だった。一方2023年のリメイク版は、確実に大ヒットを期待できそうなタイミングで発売される。 今月のIGN Firstでは、リメイク版『Dead Space』を特集している。我々はEA Motiveの

    リメイク版『Dead Space』はいかにしてサバイバルホラーを再定義するのか?開発陣が語る時代の変化と新技術
  • 日本発売中止となった最恐サイバルホラー『The Callisto Protocol』はどんなゲームだったのか?プレビューイベントとインタビューで紹介

    プレビューは12月2日にリリース予定であった『The Callisto Protocol』のプレビューイベント記事である。既に報じられた通り、残念なことに作は日での発売が中止となり、日ゲームを予約している人に対しては返金対応予定となっているが、海外で発売されるものには日語が収録されるため、参考として当初の予定どおり、記事を掲載する。日の発売中止の詳細はこちらで確認してほしい。 Striking Distance Studios, Inc.とKRAFTONより、12月2日にリリースされるサードパーソン・シューティングのサバイバルホラーゲーム『The Callisto Protocol ―カリストプロトコル』。作は、『DEAD SPACE』といった『Call of Duty』フランチャイズ経験のあるグレン・スコフィールド氏が率いるStriking Distance Studio

    日本発売中止となった最恐サイバルホラー『The Callisto Protocol』はどんなゲームだったのか?プレビューイベントとインタビューで紹介
  • SFホラー『The Callisto Protocol』が国内で発売中止に レーティングが取得できず、表現を変更しても期待する体験にならないとの判断

    SFホラーゲーム『The Callisto Protocol』が国内で発売中止となった。公式発表によると、発売中止の理由は「CEROレーティングを取得することができなかった」からであるという。「レーティングを取得するためにゲームを変更しても、プレイヤーが期待する体験は得られないとの判断」がなされたとのことだ。すでに日ゲームを予約している人に対しては返金対応予定とのことなので、公式サイトや公式Twitterアカウントでの続報を待とう。 さらに広報によれば、日での発売は全プラットフォームで中止になるという。ただし、海外で発売されるものには日語が収録される。なお、作は日語吹き替えへの対応がアナウンスされていた。 以前、公開されたトレーラー(トレーラー公開時の記事)。ゲームには日語吹き替えも用意されていた。 『The Callisto Protocol』はTPSスタイルのサバイバルホ

    SFホラー『The Callisto Protocol』が国内で発売中止に レーティングが取得できず、表現を変更しても期待する体験にならないとの判断
    mizukemuri
    mizukemuri 2022/10/27
    『日本での発売は全プラットフォームで中止になるという。ただし、海外で発売されるものには日本語が収録される』
  • 精神疾患を巧みに表現した異形のビジュアルノベル『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』と『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』についていえること

    作を一言でいうと異形の「メンタルヘルスビジュアルノベル」。アートは8bit風で不安を煽るような描かれ方をしている。選択式アドベンチャーでテキストボックスがあり、そこで主人公の女の子が喋る。地の文はない。ワンスルー10分とシンプルな作だが英語圏でたいへんな話題になっている。 1人で喋る主人公。 “牛乳を買いに行くおつかいに出かけて家に帰る”までがゲームプレイの全容だ。だがその間の「会話」が著しくほかのゲームと異なっている。主人公の少女は、心か頭の中の声と会話するのだから。そしてその声はプレイヤーが担う、プレイヤーは数々の選択肢によってメタ的に接することになるのだ。 少女は一見無邪気なような発言をする。 筆者は精神疾患として双極性障害を患って長い。長い間闘病しながら、もはや病とともに生きることを当たり前としている。精神疾患を患っている知人も多い。よって一定の知識がある。 中には統合失調症

    精神疾患を巧みに表現した異形のビジュアルノベル『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』と『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk』についていえること
    mizukemuri
    mizukemuri 2022/09/11
    …ああ何かデジャブを感じると思ったらPSのserial experiments lainか
  • フロム・ソフトウェアの30年以上の長い歴史を振り返る――初代PlayStationから『ELDEN RING』まで

    フロム・ソフトウェアはいま「ソウルライク」と呼ばれるジャンル――海外では『Demon's Souls』や「DARK SOULS」シリーズ、『Bloodborne』の名から「ソウルボーン(Soulsborne)」という混成語も誕生した――の創造者と先導者として知られるが、同社の設立からの長大な歴史において、その過去は実に波乱に富んでいた。有名になる前のフロム・ソフトウェアのゲームは、良くても小さな成功に過ぎず、好奇心をそそる前衛的な“怪作”や興味深い失敗作、そして完全な駄作も少なくなかったのだ。 フロム・ソフトウェアが世に出した最初のゲームは、PlayStation発売の13日後の1994年12月16日にリリースされた『キングスフィールド』だ。作はコンソールにおける3Dグラフィックスの先駆者としてのPlayStationの長所を活かし、一人称視点でゲーム内の環境をリアルタイムでレンダリング

    フロム・ソフトウェアの30年以上の長い歴史を振り返る――初代PlayStationから『ELDEN RING』まで
    mizukemuri
    mizukemuri 2022/03/20
    キングスフィールド2が最初の体験だったな。はじめの場所から一歩後退しただけで即死してなんじゃこりゃってなった思い出
  • 『Ghost of Tsushima』序盤のあの名シーンができるまで――適切な指摘を魔法に変えた閃き

    「仁が馬に乗って、激しい風の吹く牧草地のような景色を抜けて、紅葉の葉っぱが空を舞い、手を伸ばせば届きそうでした。僕個人にとっては特別な場面でしたし、会場でトレーラーを見ている他の観客にとってもそうだったと思います」とロード氏は振り返る。 それからほどなくして、『Ghost of Tsushima』の開発スタジオであるサッカーパンチプロダクションズはPlayStation内部向けに実際にプレイできるビルドを準備した。ロード氏を含め、商品開発部の複数のメンバーがプレイすることになった。 「ゲームの内容が把握しやすい導入パートを一生懸命に用意していたのですが、このビルドには馬に乗るパートがあって、しばらくする馬を降りてモンゴル兵から隠れないといけなくまります」とクリエイティブ・ディレクターのネイト・フォックス氏はビルドの内容を説明してくれた。 クリエイティブディレクターのネイト・フォックス氏。

    『Ghost of Tsushima』序盤のあの名シーンができるまで――適切な指摘を魔法に変えた閃き
  • PUBGの300年後の出来事を描くSFホラーゲーム『THE CALLISTO PROTOCOL』開発者インタビュー

    『THE CALLISTO PROTOCOL』はStriking Distance Studios(SDS)による新作SFホラーゲームだ。舞台は木星の衛星の1つ、カリストである。制作チームは「Dead Space」フランチャイズを手掛けた開発者たちで構成されているので、ゾッとする恐怖が期待できるだろう。 IGN Southeast Asia は作について、SDSのCEOであるグレン・スコフィールド氏とCDO(最高開発責任者)のスティーブ・パポウティス氏にインタビューを行い、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)』との繋がりや新作のコンセプトについて訊いた。 ――SDSは以前、PUBGユニバースを舞台とするソロプレイ中心のゲームを開発していたとアナウンスしましたが、それは『THE CALLISTO PROTOCOL』とは別のプロジェクトでしょうか? グレン

    PUBGの300年後の出来事を描くSFホラーゲーム『THE CALLISTO PROTOCOL』開発者インタビュー
  • ついにリリースされる2020年最大の期待作『サイバーパンク2077』レビュー

    稿は日時間2020年12月10日にリリースされるCD PROJEKT REDの新作、『サイバーパンク2077』のレビューである。筆者は同年12月1日午後7時53分にレビュー用のビルドを受け取り、12月7日午後12時43分に62時間のプレイを終えて、稿を執筆した。このプレイにおけるキャラクターのビルドはセックスが女性、ジェンダーも女性、性的指向はバイセクシャル。ルーツはノーマッドで、アビリティの特性はカタナ使いのネットランナーである。 レビューに使用したメインの機材はヒューレット・パッカード社製”OMEN”シリーズの880-110jp。搭載CPUはIntel社製第8世代Coffee Lakeの8700K、グラフィックス・カードはNvidia社製GeForce 1080Ti。メモリーはブランド不明の32GB、ゲームデータ保存先はブランド不明のSSD。フレーム・パー・セカンドは全グラフィッ

    ついにリリースされる2020年最大の期待作『サイバーパンク2077』レビュー
  • EpicによるAppleとGoogleへの宣戦布告は、ゲーム業界のあり方を大幅に変えることになるかもしれない

    5年前の時点では、『フォートナイト』が世界でもっともプレイヤーの多いゲームのひとつになるなどとは誰も想像していなかった。Epic Gamesによるカートゥーン調TPS『フォートナイト』は、年月を経るなかでマルチプレイのタワーディフェンスゲームからバトルロイヤルゲームへと変わっていったうえに、いまや大作映画の上映の場であり、人種間の関係性にまつわる議論の場であり、人気ラッパーのコンサート会場でもあるSNSプラットフォームへと変貌を遂げた。急激な成長に伴って『フォートナイト』という看板タイトルは、その原点である単なる1ゲームという枠を超越し、いまやEpicの利益を代弁するロビイストの役割をも担う存在になっている。 8月13日、Epicは自分たちの財布に手を突っ込んでいる企業たちのうちAppleGoogleに『フォートナイト』を通じて事実上の宣戦布告を行い、今後ゲーム流通の在り方を大幅に変

    EpicによるAppleとGoogleへの宣戦布告は、ゲーム業界のあり方を大幅に変えることになるかもしれない
    mizukemuri
    mizukemuri 2020/08/18
    『この状況を示す適切な比喩は「ダビデ vs. ゴリアテ」ではなく、「ゴリアテ vs. さらに大きなゴリアテ」だろう』
  • 郵便で遊ぶPBMの代表作がウェブで復活『クレギオン』プロデューサー雑賀寛インタビュー

    同じゲームや世界観を他の人とも楽しみたい。たとえその相手が、離れた場所にいようとも。インターネットがこれほど普及した今になっては当たり前に満たされるこの欲求は、かなりの昔から、郵便という手段を用いて実践されていた。 その遊びは、PBM(プレイバイメール)と呼ばれている。 郵便を用いて遠隔で遊ぶゲームの総称であるPBMだが、日では90年代にTRPGライトノベルブームなどのカルチャーとともにブームとなり、遊演体による『蓬莱学園』のような、多人数参加型のゲームジャンルとして認知されることとなる。そんなPBMの中でも異色のSF作品として人気を誇ったのが、有限会社ホビー・データによる『クレギオン』だ。 1990年に開始したPBM『クレギオン』が、PBWとして復活する 2002年にPBMとしての役割を終え、2020年に30周年を迎える同作が、このたびPBW(プレイバイウェブ)として復活する。かつて

    郵便で遊ぶPBMの代表作がウェブで復活『クレギオン』プロデューサー雑賀寛インタビュー
  • 2010年代のゲームを振り返ろう!ここ10年で最高の30本はこれだ!

    3Dプラットフォーマーがマイナーになったのは、何も2010年代に始まったことではない。それでもこのジャンルの魅力を示し続けてきたシリーズがあるとすれば3Dマリオだ。『スーパーマリオ オデッセイ』は記憶に新しいし、格的な協力プレイを実現した『スーパーマリオ 3Dワールド』も捨てがたい。だが、3Dマリオの核となる要素が素晴らしいゲームデザインであるとするのならば、それが『スーパーマリオ ギャラクシー2』ほど凝縮されたタイトルは他にないだろう。ひとつの惑星から次の惑星へと移動して、その度にゲームの目的やルールが変わる多様性には圧倒される。ヨッシーも敵をべるのはもちろん、猛ダッシュから身体を風船のように膨らませるギミックまであり、とにかく無限のクリエイティビティが際立つタイトルだ。――クラベ・エスラ ファイナルファンタジーXIV(2010年) 『ファイナルファンタジー14』は、ゲーム質とは

    2010年代のゲームを振り返ろう!ここ10年で最高の30本はこれだ!
  • 『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』レビュー

    『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』は『エピソード3/シスの復讐』から5年後を舞台にしたアクションゲーム作品で、プレイヤーはパダワンのカル・ケスティスを操作し、ジェダイ・オーダーの再興のために、ライトセーバーとフォースを使って、ジェダイ・マスターのイーノ・コルドヴァが隠した「フォースの感応者達のリスト」を収めたホロクロンを探す旅に出る。 簡単に『エピソード3/シスの復讐』で起きたあらましを話すと、クローン・トルーパーたちに仕込まれたジェダイ粛清計画「オーダー66」によって、多くのジェダイが不意打ちにあい、ジェダイ・オーダーは壊滅する。生き残ったジェダイたちはオビ=ワン・ケノービのアドバイスから、時が来るまでジェダイとしての身分を隠して隠遁生活を送ることとなる。 カルはブラッカで解体作業員として生活を送るなか、落下事故から友人を救うためにフォースを使い、これによってジェダイ

    『Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー』レビュー
  • SF史に残る(べき)ゲームたち:第24回『ゼノギアス』――ゲームというテクノロジーに接触した人類の記録

    イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが書いたベストセラー『ホモ・デウス』を読んでいて、『ゼノギアス』のことを思い出した。『サピエンス全史』の続編である書は、人類の未来を予測して描いた人文書であるが、その主張はSF的にぶっ飛んでいる。未来の人間は人権や民主主義などの前提となっている価値観「人間至上主義」を失い、「データ至上主義」の「データ教」になり、データとして一体化するというのだ。生命とはアルゴリズムであり、AI、インターネット、遺伝子改良、身体改造、脳神経科学などの発達により、人類の進む先は、「不死」と「至福」と「神性」であるとしている。 壮大な進歩史観の物語であり、これが「ノンフィクション」として売られていたことに驚く。そしてそれが、20年以上前の日RPGゲームと似通った部分を持つことに、戸惑いを覚えるのだ。 さて、それは話の枕。『ゼノギアス』は1998年にスクウェアから発

    SF史に残る(べき)ゲームたち:第24回『ゼノギアス』――ゲームというテクノロジーに接触した人類の記録