この連載を始めた頃は、手に入った英語のライトノベル翻訳を順番に眺めていく程度のことしか考えておらず、まさかそこから出発して、米仏伊西独露韓台中へ拡大するとは思っていませんでした。中台韓の東アジア圏を一巡して、ヨーロッパの最新動向もフォローしたところで、やや散漫だった英語翻訳の話を、ここでもう一度まとめ直したいと思います。 英語へのライトノベル翻訳を手がけた出版社は、1社を除いて元々日本マンガ翻訳を手がけており、そこからライトノベル翻訳に手をつけたということでは、共通します。ただ、会社の規模もしくは背景となる資本力によって、独立出版系のVizMedia,TokyoPop,SevenSeesの3社と、YenPress(とそれと同じ資本系列のLittle&Brown)とDel&Rayの2社(あるいは3社)に分けて考えた方が良いように思えます。 Del&Rayは正確に言えば、Ballantineと