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ブックマーク / blog.livedoor.jp/hikarus225 (17)

  • Nothing but Electric Empty Text:楽聖少女3・楽曲解説

    楽聖少女3・楽曲解説 はい発売中です。 曲目解説です。例によってネタバレのため格納。編を読む前に見ちゃダメですよ。 レオノーレ序曲第1番 ○レオノーレ序曲第2番 ○レオノーレ序曲第3番 ○フィデリオ序曲 ベートーヴェン ベートーヴェンの唯一の完成品オペラ、その序曲の変遷です。オペラ自体の解説は編に譲ります。 この四つの序曲、はっきりと作曲順がわかっているものだけを並べると、 レオノーレ序曲第2番 ↓ レオノーレ序曲第3番 ↓ フィデリオ序曲 ……となります。レオノーレの2番と3番を聴き比べてみると、2番の冗長な部分を圧縮してすっきりさせたのが第3番だというのがよくわかると思います。 ○レオノーレ序曲第2番 これが、1805年の年末、フランス兵だらけの劇場で初演されて大失敗したときの版で使われた最初の序曲です。完成度を高めた第3番とよく似ているので、四つの序

  • Nothing but Electric Empty Text:楽聖少女・曲目解説

    楽聖少女・曲目解説 お久しぶりですね。まるきり放置状態でしたが、twitterで書くには長すぎるようなことを書くときだけこちらを使うというスタンスでやっておりますので、twitterをチェックしていただければと。 そんなわけで、 発売中です。 今回も作中に出てくる楽曲の解説でもって音源の売り上げに貢献できればと思います。例によって例のごとくネタバレの嵐なので、編を読んでから解説をお読みください。 歓喜の歌 ベートーヴェン 温泉地の道ばたでルゥが登場時に歌っていた曲です。知らない人はまずいないであろう、第九の合唱のいちばん有名な部分の旋律ですね。ほとんど主和音と属和音だけでできている、すさまじくシンプルかつ力強い一節です。 歌詞はシラーの詩から採られているのですが、シラーの原詩がいくらか政治色をにおわせ、「身分制度を超えて喜び合おう!」的な訴えを含んでいるのに対し、ベートーヴェ

  • Nothing but Electric Empty Text:第一回馬鹿舌選手権

    第一回馬鹿舌選手権 池袋で、いちばん舌が信用ならないのはだれなのか……? 普段、飲み屋で酒だのい物だのに怪しい蘊蓄を傾けまくっている我々ですが、前々から「ほんとうに味がわかっているのか」「てきとうにぶっこいているだけではないのか」という疑問は常につきまとってきました。 この際、はっきりと数字に出る形で、白黒つけようではないか。様々な材をブラインド・テイスティングし、当てられるか確かめ、今後でかい口を叩けるのかどうか決めようではないか。そんな企画が持ち上がったのはもう半年も前です。 口だけ人間ばかりがそろった池袋、この企画も飲み会の席のネタだけで終わるかに思われましたが…… ついに――杉井のしめきりがゆるくなったので――実現しました。 第一回! 馬鹿舌選手権! 参加選手をご紹介しましょう。 ○鈴木大輔 彼のために開かれた大会といっても過言ではない、い物に関する蘊蓄量ぶっち

  • Nothing but Electric Empty Text:メディアワークス文庫から

    メディアワークス文庫から 公式サイトできたみたいです。でも情報がまだあまり出ていない。これから追加されるのかな? ということで『すべての愛がゆるされる島』は12/16発売です。どんな話かといいますとタイトルの通りなんですが、南の海に浮かぶ孤島の物語です。どんなタブーな関係の二人でもほんとうに愛し合っていれば祝福して結婚式をあげてくれるという教会がその島にありまして、そこを訪れる親娘と姉弟のお話です。 これまでで最も短い小説になりました。どれくらい短いかといいますと、メディアワークス文庫はあとがきが必須ではないので「これにはあとがき要らないんじゃないですか」と言ってみたところ編集さんに「いえぜひ書いてください14ページ余る計算になりますが2ページ削るとが薄くなりすぎます」と言われたくらいの短い話です。なので杉井の読むのはじめて! という人にもマジおすすめ。 それから、今月の一迅社文

    mizunotori
    mizunotori 2009/11/21
    「メディアワークス文庫はあとがきが必須ではない」
  • Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタencore pieces・曲目解説

    さよならピアノソナタencore pieces・曲目解説 原稿終わった! ので、いつものように発売告知。 発売中です。よろしくお願いします。 毎度の曲目解説も最終回! 今回はシリーズ中もっとも曲によるネタバレ危険度が高いので、読んでない人は解説も読まない方がいいですよ。 ○ピアノソナタ第31番変イ長調 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン これは、話の核となっている架空のソナタのモデルになった曲です。リンク先はグールドが弾く三楽章で、僕が最も好きなピアノ曲でもあります。嘆きの歌というカヴァティーナ風の部分とフーガの二部構成になっています(フーガ部分)。ベートーヴェンの変イ長調はあまり数がないのですが例外なく傑作です。 ○愛の挨拶 サー・エドワード・エルガー 真冬がナオの部屋で最初に弾いてくれたピアノ曲。エルガーは英国楽壇の中興の祖と呼ばれている大音楽家で(この評し方は、ヘン

  • Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ4・曲目紹介 - livedoor Blog(ブログ)

    お引っ越しでした。 部屋自体は前より広くなったのですが、前の家はちょっと異常なくらい収納スペースが多くて、棚の類をまったく買わずに生活できていたので、新居で荷ほどきをしようとしてやCDを入れる場所が見つからず途方に暮れています。しかたないからblogを更新。 さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫) クチコミを見る はい、発売中です。いよいよ最終巻。よろしくお願いします。 以下、いつもの曲目解説です。ネタバレだらけなので、編を読み終わってからどうぞ。 クリスマス・オラトリオ ヨハン・セバスティアン・バッハ 哲郎が居間で聴いていた曲。かつてのヨーロッパの「クリスマス」というのは、12/25の降誕祭から新年の1/6の顕現祭までの期間を指していました。バッハがこの曲を作った年にはクリスマス期間中に6回の祝祭日がありまして、そのそれぞれで奏されるために作られた6部全64曲のカンタ

  • Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ・曲目紹介 - livedoor Blog(ブログ)

    作中に出てくる曲がわからない、というご意見をいただきましたので、ここで紹介したいと思います。しかしかなりネタバレなので一気に読まないでください。編と合わせて、曲が出てきたらこっちを確認する、みたいなめんどくさいやり方が推奨使用法です。 一応、全部聴けるようにリンクしましたが、ほとんどようつべです。申し訳ない。 きらきら星変奏曲 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 駅で聴いて、ナオが真冬の正体を思い出すきっかけとなった曲。リンク先は他人様のブログです。mp3のいい音源が置いてありましたので。 ええと、たぶん知らない人はいないと思われるあの有名な「きらきら星」の旋律をもとに、モーツァルトが12の変奏に仕立てたものです。たまに誤解されるのですが「きらきら星」自体はモーツァルトの作ではありません。簡単そうに聞こえる曲なのですが、ハ短調に転ずる第八変奏以降、かなり難しくなるそうです

  • Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ2・曲目解説 - livedoor Blog(ブログ)

    確定申告も済ませた今、僕に怖いものはなにひとつありません。今月に入ってから、びたいち仕事していませんが。もう一週間過ぎちゃった! ということで、 さよならピアノソナタ (2) (電撃文庫 (1570)) 発売中のようです。 いつもの曲目解説。例によってネタバレの塊です。先に読まないようにしてください。 星は光りぬ ジャコモ・プッチーニ 哲朗が口笛で吹いていた曲。イタリア最大のオペラ作家、プッチーニの全盛期の傑作『トスカ』の中でも最もよく知られたアリアです。投獄されたカヴァラドッシが恋人トスカとの別れを予感して歌う絶望的な哀歌で、故パヴァロッティの演奏にリンク。 ちなみに哲朗がもう一曲吹いてたモーツァルトの方はサンプルが見つかりませんでした……マイナーオペラだしなあ。 ○Kashmir レッド・ツェッペリン 四人ではじめてセッションした曲。前巻でも登場しています。歌のワ

  • Nothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ3・曲目解説 - livedoor Blog(ブログ)

    なんかもう出回っているみたいですね。 さよならピアノソナタ 3 (3) (電撃文庫 す 9-9) 発売中です。よろしくお願いします。口絵が可愛すぎるぜ。おへそ! おへそ! 原稿が進まないので曲目解説を先に書いちゃいます。今回とくに、登場する曲を先に知ってしまった場合のネタバレ具合がひどいので、注意してください。編を読んでから解説をお楽しみください。 アヴェ・ヴェルム・コルプス ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 課題曲です。僕の高校の恩師(音楽教師で、音楽部の顧問でもあった人)がこれを『この世で最も美しい曲』と評していたのですが、もちろん我々生徒の下手くそな合唱ではその美しさを引き出すことはできませんでした。テナーパートはいちばん簡単なので当時は全然気づかなかったのですが、わずか46小節の中で非常に巧妙で複雑な転調が何度も行われています。とくにアルトは難しいだろうなあ。

  • Nothing but Electric Empty Text:GAから - livedoor Blog(ブログ)

    久々に徹夜でカラオケして喉がガラガラでおまけに二日酔いでさっき目を覚ました杉井です。みんなおはよう! 元気だった? 頭がくらくらしてモニタが二重に見えます。でもヤングアニマルは一日遅れでちゃんと買ってきたよ。キミキスとDMCを続けて読むと、どんなことでもやれちゃうような勇気が湧いてきます。でもこれから寝るけどな。 そんなわけでGA文庫の9月刊予定に、最新作『ばけらの!』が載っております。たぶん『化け物ライトノベル作家』の略だと思うんですが、実はこのタイトルは編集さんのアイディアなので、ひょっとすると『爆走ケミカルライダー登別篇』の略だったりするのかもしれません。 なにぶんまだ予定ですのでどうなるかわかりませんが、予定通りなら連続刊行五ヶ月目ですね。 詳細もそのうち出ると思いますが、小説家が集まって仕事もせずにだべったり麻雀したりするだけの日常系まったりゆるゆるコメディです。よろしくお

    mizunotori
    mizunotori 2008/07/27
    杉井光。「小説家が集まって仕事もせずにだべったり麻雀したりするだけの日常系まったりゆるゆるコメディ」
  • Nothing but Electric Empty Text:エイプリルフール - livedoor Blog(ブログ)

  • Nothing but Electric Empty Text:自分の発言に補足 - livedoor Blog(ブログ)

    チャットでもどこでも迂闊な発言ばかりしている杉井ですが、今回のこれについては言葉が少ないとこの先誤解を招きかねないなと思ったので、人生初のトラックバックを送って補足説明しておきます。べつになにか問題が起きたわけではありませんよ。転ばぬ先の杖という言葉を最近憶えたんです。 僕が「ライトノベル」という言葉を聞いたのは担当編集さんからだけです。他の編集さんたちとは接している時間が圧倒的にちがうので、まあ当たり前でしょう。 そんで、ラノ漫の方も「自分は、ライトノベルという言葉を使っているのを見たことがない」と言っているだけで、僕の経験とは矛盾しません。僕は聞いたことがあるけど、あちらはない。そして、ライトノベルという言葉を使っているのを見たことがない理由は、たぶん次の二つです。 ・単純に、話す機会の多寡 僕のほうがラノ漫の方よりずっと電撃編集さんと話す機会は多いでしょう。単純にその差です。

  • Nothing but Electric Empty Text:ヱヴァの脚本の疑問点 - livedoor Blog(ブログ)

    ということでまたヱヴァの話題です。 劇場で観ている間、何度も何度も違和感を覚えてしかたがなかったのですが、一週間かけてようやくまとめきれそうなので、ここに書いておきます。映像的には文句のつけようのない作品でしたので、脚についてだけです。 なお、比較対象として貞義行の漫画エヴァを引き合いに出していますが、これは手元で確認できるたしかな情報がそれしかないということに加えて、僕が貞エヴァの信者だからという理由もあります。 貞義行が単行二巻のあとがきインタヴューで述べているように、原作のシンジ君と貞版のシンジ君はまるっきりの別人です(今回の劇場版ヱヴァは原作、つまり庵野版シンジ君を踏襲しています)。このちがいについて、貞義行はたいへんわかりやすく、こう説明しています。曰く、庵野版シンジは「表面はいいかっこうをして内面にひねくれていく」、一方自分のシンジは「内面はまじめなのに

  • Nothing but Electric Empty Text:困る質問 - livedoor Blog(ブログ)

    たまに、小説と全然縁のない人から、たいへん困る質問をされることがあります。「小説ってどうやって書くの?」というやつです。当然ながらその人は、「部屋にひきこもってモニタに向かって背で座ってネット巡回の合間にふと思いついたようにキーボードを叩いて書きます」みたいな夢のない回答を期待しているわけではないでしょう。なにかこう、門外漢にもわかりやすく、かつスマートではっとさせられる返答を期待しての質問にちがいありません。困ります。そんなんこっちが訊きたいわ。 これがスポーツとかなら、長嶋茂雄ばりにフィーリング100%で答えりゃいいんですが、どうも「言葉を使って書いてるんだから、当然その方法も言葉で表せるだろう」みたいな認識があるらしくて、パーッときてズバババーッとやってスパーンみたいな擬音だらけのごまかしでは納得してくれないことがほとんどです。 僕が持ち合わせている言語化可能な「小説の書き方」

  • Nothing but Electric Empty Text:飲み会でした - livedoor Blog(ブログ)

    ということで昨日は飲み会でした。始発で帰ってきた。もうふらふらです。参加者は長谷川さん、鳥生さん、五十嵐さん、来楽さん、伏見さん、支倉さん、杉井、その他の方々は名前出していいかどうか確認できなかったので伏せます。 杉井「萌えってなんなんですか?」 五十嵐「メイドですね」 支倉「ケモノミミ」(←同じ回答をもう五十回くらい聞いている) みたいな、非常にためになる創作論を戦わせました。 ……いや、真面目な話もしましたよ? とくに五十嵐さんは生粋の短編作家ということもあって、口を開くたびに斬新な話が出てきてぶったまげます。漫画のネームみたいなのを書いてから打ち合わせするんだって。編集さんもそれで通じるんだからすごいな。打ち合わせしているところ見てみたい。 あとはファンレターの話を聞いて回った結果やはり「だいたい若い女の子しか出さない」という当たり前の結論に落ち着きました。だからファンレ

    mizunotori
    mizunotori 2007/02/28
    獣耳好き。
  • Nothing but Electric Empty Text:パピヨン度 - livedoor Blog(ブログ)

    今日の話題は知らない人には全然わからない話題になるよ? このところはてなダイアリーのライトノベル界隈で流行っている『パピヨン度』という言葉について、どうやら定義の曖昧さから認識の大々的な齟齬が発生しているようだ。 海燕のこの記事に対してまずid:kazenotori氏がこのような解釈を見せた。 >中二病作家の代表として、西尾維新、浅井ラボ、平坂読あたりが挙げられると思うのだが、この三人は明確に作風が違うにも拘らず、いままでは中二病作家として括るしかなかった。しかしそこに「パピヨン」の概念を導入すれば、この三者を明確に分けることができるのだ。 >まず西尾維新だが、彼はパピヨン度が低い。『きみとぼくと壊れた世界』とか読んだらわかるけど、濃厚な中二病スメルを醸し出しているにもかかわらず、よく読めば全て計算づくだったりする。 これはかなりパピヨン度の質をついた分析だ。西尾維新が高パピヨ

    mizunotori
    mizunotori 2006/10/16
    ブラボー。
  • Nothing but Electric Empty Text:久々に外出 - livedoor Blog(ブログ)

    新宿に行くのは(乗り換えで通過したのを除外すれば)二年ぶりくらいかもしれません。アルタ前で待ち合わせるというベタなことをしたのですが、幸いにして、はせくらさんは耳が目立つのですぐわかりました。 電撃hpに載っている写真などにだまされて、はせくらさんを男だと思い込んでいる人がほとんどだと思うのですが、実は可愛らしい獣耳を生やした栗毛の女の子なのです。外部に露出する場合は、正体がばれるといけないので同居人であるRO廃人の青年に頼むのだそうです。 中華料理屋に連れていったところ、「なんでも注文してよいのかや?」と目を輝かせて尻尾をばさばさ振るので、ウェイトレスさんの視線が痛かったです。通路側に座らせるのは失敗でした。 彼女の自伝的小説を読んでその健啖ぶりは知っていたつもりですが、いやあ喰うこと喰うこと。紹興酒も「カメで持ってきや」とか抜かします。ペースを合わせるのが大変でした。 しかし二

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