タグ

ブックマーク / cattower.hatenadiary.org (5)

  • ネット小説の書籍化をめぐってこれから起こること(2014.7執筆) - 飯田一史 log

    ※2014年7月に「新文化」に掲載したもの。多少加筆しましたが、あんまりいじるとそのときの空気が出なくなるのでなるべくママにしました。 - 2010年代に入り、ネット小説の投稿プラットフォーム「小説家になろう」掲載の作品を書籍化するレーベルが続々誕生している。文庫や四六判ソフトカバーで刊行されているこのジャンルは、多くがファンタジー小説だが、ノベルスや文芸のハードカバーの棚を奪い、書店での存在感を増している。先駆者アルファポリスは2012年3月決算では売上が約10億円、14年では20.5億円と2年で倍増していることが、勢いの一つの証左となるだろう。 稿では「なろう」書籍化の現況を版元寄りの視点から概観し、今後の展望を占ってみたい。 ■なぜ参入するのか? ネット小説はウェブ上でタダで読めるが、いくら無料でも人気になる作品とならない作品には歴然と差がある。ネットでの人気投票に勝った企画力の強

    ネット小説の書籍化をめぐってこれから起こること(2014.7執筆) - 飯田一史 log
  • 谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』の狂騒とはなんだったのか――2000年 - 飯田一史 log

    0、問題設定 『涼宮ハルヒの憂』シリーズは二〇〇〇年代のなかばにおいて「No.1ライトノベル」(角川スニーカー文庫の一時期のキャッチコピー)のひとつだった。象徴的な意味でも、商業的な意味でも。 現在のライトノベル市場でヒットが期待できる作品形態とくらべてみたとき、爆発的なヒットをした『ハルヒ』は――過去のものだ。 『ハルヒ』は、閉鎖された異空間で巨大カマドウマと戦うことや野球の試合をすることはあれど、バトルをメインにした作品ではない。ファンタジーでもないし、ゲームものでもない。 作中に登場する女性キャラ・涼宮ハルヒや長門有希、「朝比奈さん(大)」こと未来から来た大人っぽい外見をした朝比奈みくるから主人公のキョンは好意を寄せられているふしはみられるが、しかし、全女性キャラから主人公の男が言い寄られまくるようなラブコメでもない。かといって男女の想いのすれ違いを描き、恋愛模様を中心にした作品で

    谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』の狂騒とはなんだったのか――2000年 - 飯田一史 log
  • eternal return――虚淵玄論 - 飯田一史 log

    ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を 作者: 悠木碧,斎藤千和,虚淵玄,田中ロミオ出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/10/20メディア: ムック購入: 11人 クリック: 114回この商品を含むブログ (39件) を見る 神様は勇気とか希望とかいった人間賛歌が大好きだし、それと同じくらいに血飛沫やら悲鳴やら絶望だって大好きなのさ。 ――『Fate/Zero』 Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫) 作者: 虚淵玄,武内崇出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/01/12メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 231回この商品を含むブログ (203件) を見る 一、八〇年代文化から二〇〇〇年代文化へ――虚淵玄の場合 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語【完全生産限

    eternal return――虚淵玄論 - 飯田一史 log
  • ゾンビ傑作選ライトノベル篇 - 飯田一史 log

    ユリイカ 2013年2月号 特集=ゾンビ ブードゥー、ロメロからマンガ、ライトノベルまで 作者: 花沢健吾,木村心一,風間賢二,藤田和日郎,すぎむらしんいち,谷口功一出版社/メーカー: 青土社発売日: 2013/01/28メディア: ムック購入: 4人 クリック: 17回この商品を含むブログ (8件) を見る■ユリイカゾンビ特集 ゾンビ傑作選ライトノベル篇完全版 アメリカのTVドラマシリーズ『glee』では、イキそうになった主人公の男が自動車で事故ったときのことを思い出したり、“ビースト”とあだ名されるラグビーのコーチをつとめるコワモテのオバハン教師のことを想像したりして鎮める、というエピソードがある。glee/グリー シーズン3 DVDコレクターズBOX 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2012/11/02メディア: DVD購入: 2

    ゾンビ傑作選ライトノベル篇 - 飯田一史 log
  • 「○○に××は必要ない」の不毛 - 飯田一史 log

    拙著に対しておきまりの「ライトノベルに評論など必要ない」という反応があったのですこし。 べつにぼくはイラネ派のひとを説得しようとか思わないけど、ひとつ言えるとしたら「ライトノベルに評論は必要ない」のと同じくらい、「ライトノベルにあなたという存在も必要ない」。 ……という主張をしてみればあきらかなとおり、必要ないかどうかは立場と理由によってどうとでも立論できるし(そもそも「ライトノベル」を一枚岩に表象/代表できるわけない)、誰かに決める権限があるわけでもない。 無意味かつ不毛な話題だと思う。

    「○○に××は必要ない」の不毛 - 飯田一史 log
    mizunotori
    mizunotori 2012/05/19
    飯田一史。
  • 1