<1920年の雑誌『日本及日本人』の「百年後の日本」予測と、このたび刊行された雑誌『アステイオン』の「100年後の日本」予測。各界の論者は日本のジェンダー、情報化、働き方......の未来を、なぜ、そしてどう予想するか> 未来予測は昔から人々の関心の的となってきた。 ここ数年でも未来予測に関する本は次々刊行され、『2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する』(文藝春秋、2017年)、『マッキンゼーが予測する未来―――近未来のビジネスは、4つの力に支配されている』(ダイヤモンド社、2017年)などがロングセラーとなっている。どうやら私たちは皆、未来を予測することが好きなようだ。 今からちょうど100年前の1920年(大正9年)、(学校の教科書では「国粋主義者」と教えられる)ジャーナリストの三宅雪嶺が主宰する雑誌『日本及日本人』が「百年後の日本」を特集した。 そこには島崎藤村、菊池寛、室