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ブックマーク / www.nikkei-science.com (4)

  • アインシュタイン・タイル発見〜日経サイエンス2023年11月号より

    ある数学愛好家が発見した帽子に似た図形に数学界が沸き立っている 英ヨークシャー在住の数学愛好家スミス(David Smith)が,とある13角形を発見した。数学者による探索を何十年もかいくぐってきた図形だ。いかつい帽子に似たその形(次ページの図で太線で描かれている図形)は,ドイツ語で「1個の石」を意味する「アインシュタイン」という名で呼ばれている。アインシュタイン・タイルを使うと浴室の床を隙間なく敷き詰めることができ,しかも同じパターンが繰り返されることが決してない。浴室の床だけでなく,どんな平面でも,それが無限に広がっていても,これが可能だ。 非周期的にしか敷き詰められないタイル 数学者は長年,敷き詰めが必ず非周期的になる「強非周期的タイル張り」を実現するタイル形状を探し求めてきた。まず見つかったのは形状が様々に異なるタイルのセットだった。1964年に発見された最初のセットは2万426種

    アインシュタイン・タイル発見〜日経サイエンス2023年11月号より
  • 日経サイエンス  2012年2月号 特集 迫る巨大地震 サイエンス・イン・ピクチャー 大噴火近い? 白頭山

    静かに澄みわたったこの「天池(ティエンチ)」という湖は,東北アジア有数の観光スポットだ。その美しさは,これが同地域で最も危険な火山の噴火口であるという事実にそぐわない。中国名を長白(チャンパイ)山,朝鮮名で白頭(ペクトゥ)山という標高2744mの火山で,中国北朝鮮の国境をまたいでそびえている。最後に噴火したのは1903年だが,近年,再び目覚めつつある兆候を示している。 天池は3つの川(松花江,鴨緑江,豆満江)の水源で,噴火の際にはこれらの川がラハール(火山灰泥流)の流路になるだろう。高温の火山灰と泥,熱水が混ざって生コンクリートと同程度の粘り気を持つようになったもので,大噴火が起こるとこれが山の斜面を流れ下り,何十万人もの人々を危険にさらしかねない。 去る3月に日を襲った巨大地震と大津波を受けて,地元の科学者たちが動き出した。8月,中国北朝鮮韓国の地質学者が異例の共同チームを結成し

    日経サイエンス  2012年2月号 特集 迫る巨大地震 サイエンス・イン・ピクチャー 大噴火近い? 白頭山
    mk16
    mk16 2012/02/06
    >1999年に中国側の山腹に導入された地震計網と,斜面に設置したGPS(全地球測位システム)装置のデータから,一連の浅部地震のほか,山頂部が2002年以降しだいに隆起していることが検出されている。
  • ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証

    「小澤の不等式」。数学者の小澤正直・名古屋大学教授が2003年に提唱した,ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式です。小澤教授は30年近くにわたって「ハイゼンベルクの不確定性原理を破る測定は可能」と主張し続けてきましたが,このたびついに,ウィーン工科大学の長谷川祐司准教授のグループによる実験で実証されました。15日(英国時間)付のNature Physics電子版に掲載されます。 小澤の式とはどんなものでしょうか? まず,物理の教科書をおさらいすると,1927年にハイゼンベルクが提唱した不確定性原理の式は,こんな形をしています。 εqηp ≧ h/4π  (hはプランク定数,最後の文字は円周率のパイ) εqは測定する物体の位置の誤差,ηpは位置を測定したことによって物体の運動量に生じる乱れです。もし位置が誤差ゼロで測定できたら運動量の乱れは無限大になり,測定してもめちゃくちゃな値がランダ

    ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証
  • 東日本大震災 鳴らされていた警鐘

    巨大地震による海底変動 国土地理院は陸域の地殻変動の データをもとに巨大地震の震源 断層の動きを推定,そこから海 底面がどのように変動したのかを 計算で求めた。等高線の間隔は 0.5mで,赤 色 が 隆 起,青 色 が 沈降。海底面の変動は岩手県の 三陸沿岸から千葉県の房総半島 沿岸にまで及んでいるようだ。 国 土 地 理 院 ︵ 海 底 変 動 ︶ / J A X A︵ 日 列 島 の 衛 星 画 像 ︶ 25日経サイエンス 2011 年 6 月号 鳴らされていた 警鐘  3月11日,東日大地震が発生し, 仙台平野の田園地帯を突き進む大津波 の映像が伝えられたとき,地震学者の 多くは予想外の事態に絶句した。その 一方,「とうとう来てしまったか」と苦 い思いを噛みしめながら見ていた研究 者もいた。  1100年以上前,平安時代前期の貞 観11年(西暦869年)に,「貞観地震」 と呼

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