日本の不動産業界は、中国人セレブによる不動産の購入を「現金で一括払いだ!」と狂喜乱舞して歓迎する。不動産業界に限らず、中国人セレブは今や日本経済の活性化になくてはならない存在となっている。なんとかしてこの人脈に食い込み、売り上げ拡大につなげたいと目論む日本企業は少なくない。 だが、そこはご用心。なぜなら彼らは実に短命だからだ。 中国人セレブを相手に業績を伸ばしてきた欧州の某高級服飾ブランドの管理職はこう語る。 「顧客は、国家的なプロジェクトを受注した個人経営者や不動産業者が目立ちます。でも、顔ぶれは移り変わりが激しいようです。彼らは決まって2~3年で顧客リストから姿を消すんですよ・・・」 「石炭拾い」からセレブに上りつめた女性実業家 今回の高速鉄道事故によって、人命、安全を軽視する鉄道部の実態があぶり出されたが、もう1つ見え隠れするものがある。それは富裕層の暗躍だ。 国家プロジェクトの進行