成人で食物アレルギーの人、あるいは周囲に食物アレルギーの人がいるという人が増えている。その原因は子ども時代からの食物アレルギーが改善していないケースや、大人になってから発症したケースなどさまざまだ。こうした大人の食物アレルギーが改善しない背景には、「正しい情報が行きわたっていない」ことや「大人の食物アレルギーを診断できる医師がいない」ことなども関係しており、不利益を生む検査の広がりや、「不要な食物除去」の原因にもなっている。今回はこの不要な食物除去と、「IgG検査」について解説する。 「大人の食物アレルギーが増加中? 人間関係に支障も」で取り上げたが、大人の食物アレルギーは診察できる医師が不足している。これは「食物アレルギーは子どもが主体の病気のため、ほぼ小児科で扱う」(昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成氏)ためだ。 現時点では成人の精度の高い大規模な調査はないが、食物アレルギー罹患者は
アトピー性皮膚炎とその治療について解説するシリーズの前編「治らない?ステロイドは怖い?アトピー性皮膚炎と治療【前編】」では、“治療のゴール”をしっかり設定すればアトピー性皮膚炎は“治らない”病気ではないということ、ステロイドについてなどを解説しました。 ここで、後編をスタートする前に、皆さんの関心の高かったステロイドの副作用について、再度、まとめておきたいと思います。前編と合わせて読んでいただくと分かりやすいと思います。 ・ステロイドは内服と外用ではまったく副作用が違う。 ・ステロイド内服は全身的な副作用が出るが、外用は「塗った場所にのみ」副作用が出る。 ・ステロイド外用にはリバウンドはない。リバウンドと思われているものは、実はきちんと「しっとりつるつる」になるまで塗っていないために悪化したものである。 ・ステロイド外用による色素沈着はない。色素沈着は、湿疹が素早く治らなかったことによるの
30代、40代のビジネスパーソンを中心に、糖尿病や高血圧、メタボ、皮膚トラブルなどについて専門家に解説をしてもらう連載。医療検索サイトにおいて、常に上位にランキングされる「アトピー性皮膚炎」。実は、社会人になってから発祥するケースも少なくないといいます。ここでは、ナビタスクリニック川崎 山本綾子先生(日本皮膚科学会専門医)に「アトピー性皮膚炎」について解説してもらいます。 ご自身を含め、アトピー性皮膚炎で苦しんでいる人が身近にいるという人が、最近、増えていないでしょうか? あるいは長年多くの皮膚科を受診し、ステロイド軟膏を処方され、そこそこマシにはなったけれど、あまりきれいにならない。アトピーはどうせ治らない病気だ……とあきらめてしまっている人も、中にはいるでしょう。 でも実は、「治療のゴール」をしっかり設定すれば、アトピー性皮膚炎は治らない病気ではありません。 そこで、意外と知られていな
“男の着物ブーム”の火付け役、泉ニ弘明さんが教える 「普段着物を着ない人には、男性の着物イコール『黒紋付きの羽織袴』のイメージが強いかもしれません。ただ、そうしたフォーマル着は男の着物の一側面でしかない。今人気があるのは、礼装とは一線を画す、現代の街並みに合ったおしゃれな街着です」と話すのは、呉服店「銀座もとじ」社長の泉二弘明さん。 着物には、まとう人を一段高いステージに引き上げる力がある。「着物を着ているだけで、道を歩けば羨望の視線を浴び、レストランではいい席に案内される。ワードローブに取り入れない手はありません」(泉二さん)。 とはいえ、着つけぬ身には、正直、和装は分かりにくい。そういう人は、普段から慣れ親しんでいるスーツ姿と比較しながら考えると、着物や帯などアイテムごとの役割が理解しやすいという。 「半襟」「羽織紐」など聞き慣れないアイテムが多い和装。普段から着慣れたスーツスタイルに
「2011年は例年の10倍の花粉が飛散する」。こうした報道を見聞きした人も少なくないだろう。実際には地域差があるというが、それでも未曾有の花粉症患者増が見込まれているのも事実だ。 とはいえ、まだ花粉症を発症していない人であればその対策を考えはしないだろうし、すでに発症している人であれば「死にいたる病気ではないから」と治療はせずに市販薬を飲んでやりすごそうという人も多いのではないだろうか。 しかし「花粉症は治せる。もしくはうんと軽くできる」のだという。そのためには花粉症の正しい知識を身に付ける必要がある。少なくとも「専門家に診てもらう」あるいは「対処法を知る」ことはその最低限の条件となる。逆に病院に行かなければ治すことはできないし、ラクに過ごすことさえ難しい。 そこでまずは患者数の多いスギ花粉をメインに、花粉症の見極め方、治療の最新情報を日本医科大学教授・医学博士 大久保公裕氏に答えてもらっ
U\-lace 980円。単色カラー24種+3色のマルチカラー10種の計34種類。大人数で買って、お互い交換しあうという人も多いという(画像クリックで拡大) 米国で10万ケース、欧州で12万ケースを売り上げたユニークな靴ひも「U-lace」が、いま日本でもヒットの兆しを見せている。 長さ6cmのゴム製のひもが16本と、約70cmの通常のひもが2本のセットで、短いゴムひもは、両端に付いたT字型の樹脂製ストッパーを穴に引っ掛けて使う。ストッパー同士を裏側で連結することで、しっかりと固定される仕組みだ。通常の靴ひもと異なり、ひもを結ばないので、ほどける心配がない。また、一本一本ゴムひもの色を変えたり、通す穴を変えたりすることで、様々なデザインを作ることが可能。長い靴ひもを一番上の穴に通せば、見た目を通常のスニーカーと同様にできるほか、短いゴムひもに編みこんで、より複雑なデザインを作ることもできる
ずきずきと脈打つ痛みが頭の前面、側頭部を中心に1~2時間続き、反復して起こる。目がちかちかしたり、中心や片側が見えなくなったり、半身にしびれ感がでる。こんな症状が現れると、物事に集中できず業務に支障を起こすことになる。 頭痛の痛みの程度や原因はさまざまだ。病院などで検査を受けても原因が特定できないまま、毎年、頭痛を起こす慢性頭痛の一つに片頭痛がある。脳内の血管が何らかの原因で収縮し、その後、過度に拡張してその周囲の神経が圧迫されて起こると考えられている。 疲労、睡眠不足、ストレスによって誘発され、女性に多く家族に頭痛持ちがいる人に起こりやすいといわれている。 西洋医学では、症状が出始める前に脳の中の血管や周辺の血管が収縮し、ついで拡張して起こる血管性の頭痛であることから、血管収縮作用をもつ薬や精神安定剤を用いて治療する。片頭痛発作が月に2回以上ある人では予防療法が勧められ、「β遮断薬」「カ
プロ用エステ機器メーカーとして知られているヤーマンが男性用脱毛器「no!no! for MEN(ノーノーフォーメン)」を発売。600億円といわれる男性用シェーバー市場に乗り込んだ。 これまでシェーバーに代わる製品としては、レーザー脱毛器があった。だがジェルとの併用が必要だったり、肌をはじかれるような痛みがあったりと、まだまだ気軽に利用するにはハードルが高く、浸透するにはいたっていない。 今回発売されたノーノーフォーメンが採用するのは、内蔵した熱線を毛に接触させることでムダ毛にダメージを与えて脱毛させる「サーミコン式」。熱線が肌に直接触れないので熱さや痛みを感じることもなく、肌を傷めないのが大きな特徴だ。表面の毛をなくすだけでなく、毛根の横にある“毛を作り出す部分”にも作用するため、使い続けることで濃い毛(ムダ毛やヒゲ)を薄くすることができるという。 サーミコン式の脱毛器は、腕や脚などのムダ
好評だった前回の記事に続く、「賃貸住宅の敷金は取り戻せる」第2弾。東京敷金診断士会に取材し、見積もりの相場や敷金を取り戻すための具体的なノウハウなどを探った。 敷金診断士は退去する際に立会い、損傷具合などを確認。築年数、居住年数、住み方などを考慮し、細部までチェックリストに沿って調査する(画像クリックで拡大) 原状回復費用は「築年数」や「居住年数」で大きく変わる? 預けている敷金から差し引かれるのが、借主の故意や過失によって生じた損傷などを修復する「原状回復費用」。ところがその範囲を超え、次の借主を募集しやすいように家主(管理会社)が行う“グレードアップ”の費用まで請求されるケースが多いのが実情だ。たとえば、壁クロスを全面張り替えたからといって、それを全額借主が負担する義務はない。特に居住年数が長い場合、費用負担額は残存価値の減少に伴ってどんどん下がっていく(これを減価償却という。しかし減
「原状回復費用」を払いすぎている? 今はまさに春の引っ越しシーズン。新居での生活を楽しみにしている人も多いはず。しかし、その前にしっかり取り戻しておきたいのが、旧居で家主(管理会社)に預けた敷金。実は本来払わなくてもいい費用を払っているケースが多いのだ。 そのうちの1つが、原状回復の費用。これは、「借主の故意や過失によって生じた損傷などを修復する費用」のことで、「入居時の状態まで回復する費用」という意味ではない。クロスの汚れやフローリングの損耗など、通常に使用した場合の経年変化による損耗については、借主は負担する必要はないのだ。 こうした知識が徐々に浸透してきたからか、敷金から差し引く費用の見積もりに「おかしい!」と異議を唱える人も増えている。東京都庁にある「賃貸ホットライン」では、全相談件数1万7328件(平成20年度実績)のうち4796件と最も多いのが退去時の敷金(原状回復)に関するも
パケット定額に入っていないのにケータイ動画に夢中になり、パケット料金が数万円になってしまった…。このような痛い経験をした人はいないだろうか? 実は、このようなケースで役立つ救済法が存在する。「あとからパケット定額を適用する方法」だ。いざという時のため、友人や家族が困ったときのために覚えておきたい。 各キャリアとも「パケ死」の救済策を用意している! 前回の「プラン変更で料金を抑える! ドコモユーザー必見の節約術とは?」では、基本料金プランの途中変更法をまとめた。今回は、NTTドコモ・au・ソフトバンクの主要ケータイ3キャリアで使えるパケット定額プラン変更のテクニックを紹介しよう。 3社とも、上限4410円(ケータイだけの利用時、パソコン接続時は除く)で使い放題となるパケット定額プランを導入している。すでに定額プランに入っているのならパケット通信を節約する必要はないが、実際のところパケット定額
日本初のカプセルホテルが大阪に開業したのは1979年のこと。それから30年。カプセルホテルといえば、“どうせ寝るだけだから”とか、“金もないし今夜はカプセルで我慢しておこう”とか、どうも積極的に利用するのではない宿泊施設という、ネガティブなイメージが強くなってしまったように思われる。そんななか、12月9日に従来のイメージを一新するようなカプセルホテルが京都にできると聞き、一足早く体験した。 そのホテルは、「9h(ナインアワーズ)」。9hというネーミングは「汗を洗い流す」「眠る」「身支度する」という宿泊施設を利用する際に、最低限欠かせない3つの行為にかかる所要時間をそれぞれ1時間、7時間、1時間と見積もり、それを合計した時間からとられている。その名が表す通り、9hはこの3つの機能だけに大胆に絞り込んだ宿泊施設だ。 「9h(ナインアワーズ)」京都寺町店の正面外観。真っ白な内装の1階が夜の街に浮
ドラッグストアを訪れると、驚くほどの多くのかぜ薬が並んでいる。「一体どれを選んだらいいのだろう?」と考え込んだ人もいるはずだ。さらに、最近はテレビCMで見たこともないようなPB(プライベートブランド)のかぜ薬も並んでいる。そうしたなか、昨今は自分自身で健康を管理し、疾病を治療する“セルフメディケーション”が叫ばれている。そこでWebサイト「薬局の薬・OTC薬の豆知識」(http://yuho.main.jp/)を主宰する薬剤師の新井 佑朋さんに「PB時代のかぜ薬の選び方」を寄稿していただいた。 「PB(プライベートブランド)商品」がコンビニやスーパーの店頭を賑わせている。PB商品とは、コンビニやスーパーなどの流通業者が独自に企画した製品で、人気商品や息の長い定番品をベースに企画されたものが多く、食品や日用品を中心に増えている。例えば、セブンイレブンの「セブンプレミアム」や、イオンの「トップ
インフォメーション 渋谷ヒカリエで47都道府県の健やかなデザインに触れる (12/14) インフォメーション 「シーバスリーガル」が宮藤官九郎氏を日本の顔に起用! (12/11) インフォメーション 【開催報告】日経クロストレンドEXPO 2018 (12/06) 連載:「日経トレンディ」最新号案内 日経トレンディ2019年01月号 (12/03) インフォメーション 【開催報告】ザ・コーポレートゲームズ東京2018 (11/13) インフォメーション 日本初トランスメディア方式映画『IN-EI RAISAN』 (11/06) インフォメーション 恒例のエボルタNEOチャレンジ、今回は2.5kmの遠泳! (10/01) 連載:「日経トレンディ」最新号案内 30日でマスター ずるい!エクセル仕事術 (09/26) インフォメーション 二子玉川ライズ S.C.に加わった新たな魅力とは? (09
ジェネリック薬(後発医薬品)という名前を新聞やテレビCMでご存知の方も多いだろう。基本的には医者でもらえる“安い薬”というイメージが先行しているが、実際に病院で診察を受けた際に意識してジェネリック薬を入手している読者の方は少ないはずだ。ジェネリック薬を利用すれば、薬の自己負担を軽減できるのはもちろん、国の医療費を年間約1兆円も節減できるという意見もある。そこで、現役・薬剤師の方にお話を伺い、この季節、お世話になる人も多い水虫薬を例にジェネリック薬の入手方法や留意点などをまとめた。 ムシムシ、ジメジメ…水虫の季節がやってきた。もし、あなたが「今年こそ本気で水虫を退治しよう」と思っているなら、病院や診療所に行って診察で受け、医師から薬を処方してもらうことをオススメする。 最近は、ドラッグストアなどでも、医者が使っているのと同じ成分が入った水虫薬(塗り薬)が売られてはいる。だが、きちんと皮膚科の
仏像鑑賞といえばシニアの趣味、というのはひと昔前までの話。ここ数年、20代、30代といった若年層を中心に、「仏像ファン」の裾野が急激に広がっている。仏像鑑賞を目的としたパッケージツアーや仏像関連書籍の販売は、数年前から引き続き好調。今年に入ってからは、美術雑誌のみならず一般誌でも大々的に仏像特集が組まれ、高感度なリスナーを抱えるラジオ局で仏像特番が放送されるなど、その動きはますます加速中だ。 特にこの4月は、東京全体が仏像熱に沸くこと必至。世田谷美術館の特別展「平泉-みちのくの浄土」(4月19日まで)、東京国立博物館 平成館の「国宝 阿修羅展」(6月7日まで)、和光ホールでの写真家・三好和義氏の仏像写真展「極楽園」(4月16日まで)と、仏像関連のイベントが時を同じくして開催される。 にわかに盛り上がりをみせる背景には、これまでにない特別な要因が隠されているのか。また、仏像ファンが「仏様」に
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