古くからある野菜の保存法のひとつが天日干し。腐敗のもととなる水分が抜けるだけで、野菜はぐんと長もちするようになります。 また、天日干しには野菜の旨味を凝縮させ、野菜そのものの味わいをより強くするという効果も。これを期待して、数年前には旨味をアップするための保存目的ではない干し野菜ブームもありました。 そして、アウトドアを楽しむ人にとって嬉しいもうひとつの効果が、大幅な軽量化です。野菜の重量の大部分を占めるのは水分。水分が抜ければ、より少ない労力で食料を運ぶことができます。 軽量で日もちすることから、フリーズドライ食品は登山中の食事として一般的ですが、いささか高価なのが難点。その点、自分で作る干し野菜なら必要なのは野菜代だけ。市販のフリーズドライ食品に劣らないものを簡単かつ、自分の好みの野菜で作ることができます。それでは、実際に作ってみましょう。手順は以下の通りです。 (1) 空気が乾燥する