★(1) 「石垣へ帰れ」 2月18日、沖縄県名護市の米軍キャンプシュワブ前で、罵声と怒号が響いた。米軍普天間飛行場の同市辺野古移設に反対する活動家約100人が、現地を訪れた石垣市議4人を取り囲んだのだ。何があったのか。 沖縄ではいま、尖閣諸島周辺で領海侵犯を繰り返す中国公船と対峙(たいじ)し、体を張って日本の領海を守っている海上保安官が「県民の弾圧者」扱いされる倒錯した状況に陥っている。 移設に向けた海域の埋め立て作業が進むなか、ボートを抗議船に仕立てて作業を妨害しようとする反対派を、海保が現場海域で阻止しているためだ。 県紙は「危険なほどエスカレートした過剰警備。けが人も出ている」などと、海保の方を強く非難する報道を繰り返し、県選出の野党国会議員が海保に抗議する事態に発展している。海保は「警備は適正で、けが人は確認していない」と反論している。 石垣市議4人は、沖縄本島で海保が突き上げられ