世界的に「ダークツーリズム」が流行する中、悲惨な歴史を残す場所をビジネスとして利用をしていいいものだろうか? そんな問いが生まれている。 ナチスによって建設された掩蔽壕(えんぺいごう)が次々と商業的に姿を変えているドイツで米紙「ニューヨーク・タイムズ」が取材した。 第二次世界大戦中に強制労働者の手によって建設されたナチスの旧掩蔽壕(えんぺいごう)が、近々、ホテルに生まれ変わろうとしている。 NHホテルグループによって設計中のホテル「nhowハンブルク」は、第三帝国によって国中に建設された何千もの掩蔽壕の一つ「ザンクトパウリ掩蔽壕」をリノベーションする形で2021年にオープンする。 スペインに拠点を置く同ホテルチェーンの広報担当者ジュリアン・ヴォスによれば、同社は「建物の歴史を理解して」おり、その事実への「責任」を示したいと考えていると主張している。 「デリケートな内容であることは理解してい