全米自動車労働組合(UAW)のストに参加し、演説するバイデン大統領=米中西部ミシガン州デトロイト郊外で2023年9月26日、AP 2024年11月の米大統領選に向けて、民主党のバイデン大統領(80)と共和党のトランプ前大統領(77)が26~27日、相次いで中西部ミシガン州デトロイト郊外を訪れた。自動車大手3社(ビッグ3)に対する史上初の同時ストライキでクルマの街が揺れる中、「労働者の味方」を競うようにアピール。約1年後の本選を見据え、勝敗の鍵を握る「スイング・ステート(両党の間で支持が揺れる州)」の争奪戦が本格化した。 共和党候補による第2回テレビ討論会が米西海岸で開かれた27日夜、トランプ氏の姿は約3200キロ離れたデトロイト郊外の自動車関連企業の施設にあった。「バイデン政権の『電気自動車(EV)義務化』で、自動車産業は殺されかけている。工場は閉鎖され、EVは(先行する)中国で生産される