【イスタンブール=木寺もも子】イスラエル軍は31日、パレスチナ自治区ガザの「深い位置」でイスラム組織ハマスと激しい戦闘になっていると明らかにした。イスラエルのネタニヤフ首相は30日に「勝つまで戦う」などと述べ、停戦の可能性を否定した。31日も双方の交戦が続いた。中東の衛星放送局アルジャズィーラは同日、ガザ北部にある難民キャンプが空爆を受け、少なくとも50人が死亡したと報じた。イスラエル軍による
イスラエル軍は今月7日のイスラム組織ハマス側による大規模な奇襲攻撃を現場で指揮したとされる幹部を殺害したと発表するなど、ガザ地区北部での地上作戦を強める構えです。 これに対し、ハマスは侵攻してくるイスラエル軍の地上部隊にロケット砲などで反撃を行っていると主張し、地上での戦闘が続いている模様です。 ※31日(日本時間)のイスラエルやパレスチナに関する動きを随時更新でお伝えします。 目次 イスラエル軍 「軍事施設など1日で約300か所攻撃」と発表 国連“イスラエル側の検問所からも物資搬入を”
イスラエル軍による2度目の攻撃後、救助作業を行う人々=1日、パレスチナ自治区ガザ地区/Anadolu/Getty Images (CNN) イスラエル軍は1日、前日に続いてパレスチナ自治区ガザ地区のジャバリヤ難民キャンプを攻撃した。大規模な爆発があり、建物が崩壊する大きな被害が出ている模様だ。 1日の爆発現場を撮影した映像では、ファルージャのジャバリヤ地区にできた深いクレーターの周辺が壊滅的に損壊している。人々ががれきをどけながら遺体を探している様子も映っている。 CNNはイスラエル軍にコメントを求めている。 イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区の市民防衛隊は、攻撃で多くの人が死亡し、「多数」がまだがれきに埋もれているとして、難民キャンプでの「二つ目の大虐殺」と形容した。 イスラエル軍は前日の10月31日にもジャバリヤ難民キャンプを空爆した。医療関係者によると、この攻撃で数百人が死傷し
いつどこが爆撃されるかわからない中で、インターネットも電話も通じない。人道支援にあたる国際組織も含めて、一切の連絡がとれない――。 イスラム組織ハマスの掃討をめざすイスラエル軍の激しい空爆を受けているパレスチナ自治区ガザ地区は、27日夜から29日朝まで、そんな状況に置かれました。 ガザの市民はその間、どんな気持ちで過ごしていたのでしょうか。ガザ南部ラファに住む朝日新聞のムハンマド・マンスール通信員(27)が、携帯電話のメッセージ機能などでつづった手記から、通信が遮断される前後の状況を伝えます。 26日午前4時 近くの民家が激しく空爆される音で目が覚めた。 あまりにもひどい状況だ。疲れ果てて、テーブルの上に突っ伏したまま眠ってしまっていた。 怖い。 叫びだしそうになる気持ちを懸命に抑えながら、空襲された場所を察知しようとする。 殺される順番が回ってきてしまったのは、どの家の家族だろうか、と。
イスラエル人の歴史学者で、ベストセラー『サピエンス全史』の著者として知られるユヴァル・ノア・ハラリが10月18日、イスラエル政府への訴えとも言える文章を地元紙「ハアレツ」に寄稿した。イスラエルで暮らす地元紙の読者に向けて、ハラリが伝えたかったこととは──。 大西洋憲章が兵士と民間人に伝えたもの 1941年8月14日、第二次世界大戦の戦局が最も暗澹としていたとき、米国のフランクリン・D・ローズヴェルト大統領と英国のウィンストン・チャーチル首相が大西洋憲章を公表した。 エッフェル塔やアクロポリスに鉤十字の旗がはためき、ロンドン市民がドイツ空軍の爆撃機に怯えながら暮らし、ナチスの戦車がモスクワに向かって猛攻撃を仕掛けていた時期である。そんなときにローズヴェルトとチャーチルは、未来を見据えて、ナチスを打倒した後の世界構想を大西洋憲章に描き出したのである。 この憲章で宣言されたのは、連合国側が戦争に
パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスと、イスラエルの戦闘開始以降、ガザの保健当局が公表する死者数については米欧などから「被害を誇張しているのでは」と疑問の声が上がっている。ガザ保健当局は犠牲者に関する「詳細な報告書」とするリストを公表して反論している。 「パレスチナ側が使っている数字には確証がない」。米国のバイデン大統領は10月25日、ガザの保健当局が公表する死者数を巡り、正確性に疑義があるとの見方を示した。 関係者が特に疑問視するのが同17日にガザ北部のアハリ・アラブ病院で起きた爆発だ。当時、病院には患者に加えて多数の避難民が滞在していたとされ、ガザ保健当局は直後に「470人以上が死亡した」と発表した。ところが衛星写真などで明らかになった病院周辺の被害は限定的で、米CNNは、米国の情報機関が死者数を100~300人とみていると報じた。ハマスには被害をアピールして国際社
ガザの全住民をエジプトのシナイ半島の砂漠地帯に移送することを提案するイスラエル諜報省が作成した政策文書の存在が明らかになった。イスラエル政府も文書の存在を認めているが、首相府は「仮説に過ぎない」と過小評価しようとしている。しかし、内容を見る限り、これまでネタニヤフ首相や政府関係者がこれまで言ってきたことと符合する点もあり、今後のガザ情勢を考える上で重要な材料であることは疑いない。 文書はイスラエルの和平系ニュースサイト「シチャ・メコミット(Sicha Mekomit)」が10月30日に報じた。「政策文書:ガザの民間人口の政治的方針の選択肢」と題され、10月13日の日付が入ったイスラエル諜報省のロゴ付きのヘブライ語で全10ページの文書である。「シチャ・メコミット」によると、報道用ではなく、政府の秘密文書の流出である。文書の冒頭に、「要旨」とあり、数百ページの詳細な計画文書の要旨部分と思われる
パレスチナ自治区ガザ地区北部にあるジャバリア難民キャンプが10月31日にイスラエル軍によって攻撃され、多数の死傷者が出た。ガザでは空爆による死者が増え続け、地元の保健当局によると8525人に達している。イスラエル軍はイスラム組織ハマスの戦闘員を狙っていると説明しているものの、実際には無実の子どもも多数犠牲になっている。背景にはイスラエル軍のある戦略転換があるという。 空爆「言葉にできないほど残虐」 「政治に関わっている人は誰一人いない。それでもイスラエル軍は、叔父と子どもを殺した」。ガザ北部ガザ市の大学生、カリル・カナンさん(21)は、毎日新聞助手の取材に小さな声で答えた。叔父で、漁師のムハンマドさん(50)の自宅が空爆されたのは、10月10日夜だった。当時、自宅にいたのはムハンマドさんと妻、そして6~17歳の子ども6人。事前の警告はなく、ムハンマドさんら5人は即死。3人の子どもはいまだに
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