日本学術会議問題で「異論排除で国策ゴリ押し」の姿勢が露わになった菅義偉首相が、新内閣で “行政改革の斬り込み隊長役”として抜擢したのが河野太郎行革担当大臣(沖縄・北方領土担当も兼務)だ。9月16日の政権発足直後に菅首相は「河野には、俺がやりたいことをやってもらおうと思う」「俺はつくる。ぶち壊すのは河野にやってもらう」と強調した。 すると、懐刀として期待された河野大臣はすぐに動き出した。10月9日の会見で、学者6名の任命が拒否された日本学術会議を行革対象にすることを表明。「どれくらいサポートする事務局の人員が必要なのか見ていく」などと述べて、予算や人員の妥当性を検証する考えを明らかにした。 しかし、河野大臣は年間予算が約10億円の日本学術会議を「聖域なく見ていく」と強調する一方で、1兆円の浪費リスクのある「辺野古新基地移設(埋め立て)事業」を聖域扱いにしている。 河野大臣は9月19日の沖縄訪