【モスクワ=畑武尊】露メディアによると、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」によるシリア内戦への関与について報道していたロシア人男性記者が、露中部エカテリンブルクのアパート5階の自宅から転落し、15日に死亡した。 捜査当局は「犯罪とは認められない」としているが、全欧安保協力機構(OSCE)は16日、徹底捜査を求めた。 死亡したのは地元メディアに勤務するマクシム・ボロディンさん(32)。報道によると、転落しているのが発見された12日の前日、ボロディンさんは知人に「外の階段に迷彩服で覆面姿の集団がいる」と電話で知らせてきた。その後、「訓練だったようだ」とも伝えてきたという。 ボロディンさんは、ワグネルがロシア人の雇い兵をシリアに派遣し、多数の死者が出たとされる問題を報道していた。