政府は、日本で働く優秀な外国人技術者などが滞在1年で永住権を申請できる制度の導入を決めた。日本や欧米の大企業は、中国やインドなど有能なアジア人材の確保に躍起だ。しかし、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所の調査によると、アジア主要国の日系企業への就職志向は下がっているという。なぜ人気がないのか。アジアからみた日本の会社の課題に迫った。 日系企業で働きたい 74%から40%に下落「かつての日本企業は憧れの存在で、入社して学べるモノがたくさんあった。しかし、もう一度20代に戻って、日本の会社を選択肢するかどうか分からない」。日系商社に長年勤める中国人女性は流ちょうな日本語でこう打ち明ける。 同研究所所長の大滝令嗣教授は、中国やインド、インドネシア、タイなどアジア主要8カ国を対象に「日系企業は海外でどう見られているか」をテーマに22年に調査を実施、この結果をもとに日系企業などに勤務する中国や