2011年02月18日 09:04 カテゴリサイエンス最前線 言語の機能〜4つ以上の数を数える Posted by science_q No Comments Tweet 被験者のひとりは、40-50代 の、どちらかといえば上品なご婦人といった風情だ。彼女は、生まれつき耳が聞こえず、言葉はおろか正式な手話すら習ったことのないニカラグア人だが、仕事 を持ち、消費生活を送り、健常人の友人にも恵まれたごく普通の生活を送っている。同様の境遇の仲間たちとはホームサインと呼ばれる、自分たちだけの独自の 手話でコミュニケートする。彼女らが、今回の実験の被験者だ。 米シカゴ大学の心理学者Elizabet Spaepen氏は、被験者の手を何回かノックし、その数だけお盆からチップを取り出し、机の上に並べるように指示する。被験者が正しい数を並べることができたのは、Spaepen氏が3回ノックしたときまでだった。
【ワシントン=勝田敏彦】人類は約5千年前、ユーラシア大陸から台湾を経て南太平洋の島々に移り住んだらしいことが、人の胃に寄生し、胃がんなどの原因と考えられているピロリ菌の遺伝子の解析と、南太平洋の400の言語の解析という異なる方法で判明した。両方の論文が米科学誌サイエンス最新号に同時掲載された。 ピロリ菌の遺伝子の解析をしたのは独マックスプランク研究所などの国際グループ。台湾やオーストラリア、ポリネシアなどの原住民の胃の粘膜や胃液からピロリ菌を分離、培養して七つの遺伝子の変異を調べた。 地域的に離れている生物集団では長い間に遺伝的な違いが出てくる。その生物の遺伝子の変異の程度や分布から、集団がいつごろどこで分かれたかを推定できる。ピロリ菌遺伝子は人間の遺伝子より変異が速い。人間の遺伝子の解析ではほとんど差が出ない比較的最近の集団の違いも、胃に寄生したピロリ菌の変異で追うことができる。
言語に関わる遺伝子が現生人類の進化と関係するかもしれない by Michael D. O Neill 【SUMMARY】 およそ5万年前、現生人類の祖先は信じられないほど多様な、そして新しい行動を示し始めた。かつてはとても似通った石器時代の行動様式が世界中で通用するルールであったのに対し、それまでと異なる新しい技術が多くの河川流域でにわかに発生したのだ。さらに、宗教、埋葬、芸術、および呪術などの形跡も見られはじめた。 著名な人類学者であるスタンフォード大学のDr.Richard G.Kleinは、このような飛躍的な行動の進歩は高度なコミュニケーション能力、即ち言語の発達と関係すると考えている(1)。 彼らは、アプライドバイオシステムズのテクノロジーを利用して高精度なDNAシーケンスの比較解析から、最近同定された言語発達に関係すると予想される遺伝子の突然変異が、人類の進化におけるこのような劇
いかにして新型コロナは生まれたのか?(2020.07.06) 2019 年末から世界的流行を起こしている COVID-19 の病原体,SARS-CoV-2 については, 未だに自然界における宿主が判明していません。 しかしその由来や成り立ちを理解することは COVID-19 や今後の新規感染症の防除に不可欠と考えられます。 Li et al. (2020) は SARS-CoV-2 のゲノム構造を領域ごとに比較し, ヒトへの感染に関わる遺伝子の一部が他のコロナウイルスに由来することを示しました。 重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)は, それぞれジャコウネコとヒトコブラクダを宿主とするコロナウイルスが原因とされていますが, SARS-CoV-2 については自然界の宿主が特定されていません。 近縁なウイルスはコウモリやマレーセンザンコウから知られており, 2013
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