朝日新聞が10月7日の朝刊で事故米の健康影響についての記事を出した。 ここで大ポカをやっている。 ADI(一日摂取許容量)について、こう説明しているのだ。 基準値とは別に、内閣府の食品安全委員会が、ネズミを対象にした実験で健康被害が出た量に100分の1を掛けて「1日摂取許容量(ADI)を設定している。 今日、記事データベースでも調べてみたが、この文章のままだ。ということは、まだ訂正は出していない、ということだろう。 もちろん、ADIは動物実験で求められた「無毒性量」を安全係数で割ったもの(『1/安全係数』を掛けたもの、という言い方もできる)。メタミホドスの場合は、各種の動物実験のうち、イヌの慢性毒性実験がもっとも小さい無毒性量(0.06mg/kg体重/日)なので、これを安全係数の100で割って、0.0006mg/kg体重/日となっている。食品安全委員会のウェブサイトで詳しく説明されている。
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