《『歴史街道』2013年10月号より》 戦艦大和が効果的に運用されていたら? 太平洋戦争のターニングポイントとされる戦いにおいて、戦艦大和が効果的に運用されていたら、勝敗は逆転し、日本が優勢となる可能性は高かった。さらに戦術的レベルに留まらず、戦略的活用に踏み切っていれば、大和は世界大戦の帰趨さえ変えてしまう力を秘めていたのである。 平間洋一 (ひらま・よういち) 元防衛大学校教授 昭和8年(1933)生まれ。防衛大学校卒(一期)。護衛艦「ちとせ」艦長・第31護衛隊司令などを歴任し、昭和63年(1988)に海将補で退官。その後、防衛大学校教授、筑波大学講師などを務める。法学博士(慶應義塾大学)。主著に『第一次世界大戦と日本海軍』(慶應義塾大学出版会)、『第二次世界大戦と日独伊三国同盟』(錦正社)、編著書に『戦艦大和』(講談社)がある。 ミッドウェー海戦の IF 戦後の日本では、大和をして