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ブックマーク / buvery.hatenadiary.org (14)

  • 2013-09-21

    会合自体とても長いもので、資料や動画は、原子力規制委員会のページにあります。 以下、私の意見。 まず、最初に、今回の政府の措置で20mSv/年の空間線量(から計算した仮想的実効線量)で20mSv/年の参考レベルを設定し、それ以上のところは避難することにした政策を『最も厳しい』『安全サイド』にたった政策であると政府の担当者が述べられていましたが、それは、『被曝以外のリスクを無視した場合』のみになりたつ理屈で、現に避難により原発事故の関連死が出ている以上(東京新聞の記事)、全くなりたたない理屈です。 2年半経ってしまった今となっては、事故直後の判断は仕方がないところがありますが、その後判断せず放置し続けていることには責任があります。政府としてALARAを『社会経済的条件を考慮して合理的に可能な限り被曝を低減する』と理解しているのだから、社会経済的条件を無視して設定した20mSv/年の危険性を再

    2013-09-21
  • 2012-08-19

    ミッシェル・フェルネックスというのは、退職したスイス人の医者で熱帯医学(マラリア)が専門です。その関係でWHOでも働いておりました。放射線被曝の影響は特に専門でもなく、放射線の被曝に関する論文を出している人ではありません(pubmedによる)。もちろん、エートス計画が始まった時には、WHOには勤めておりません。配偶者(故人、ソランジュ・フェルネックス Solange Fernex)はフランス緑の党を設立した人です。『チェルノブイリ・ベラルーシのこども』という基金の代表を一時つとめており、ネステレンコ(父・故人)のベルラド研究所に資金援助をしていました。 ちなみに、ミッシェル・フェルネックスは1929年生まれ、66歳の1995年で退職しているので、エートス計画の始まった1996年にはすでに退職した後です。 http://www.enfants-tchernobyl-belarus.org/d

    2012-08-19
    mobanama
    mobanama 2012/08/20
    "ソビエト崩壊の破局的な経済の結果がでてきた90年代の失業、インフレと社会の流動化が怒濤のような変化(梅毒・未成年の出産・結核・自動車事故)"恐ろしいまでの"効果"。
  • 2012-08-01

    ICRP111での『正当化』の意味が分かっていない人が散見され、また、一部の文章を抜き出して、堂々と妄想を書く人がいるので、ICRP111の『正当化』を説明している、ICRP111の3.1を全訳しておく。『正当化』の説明としては、概要の部分で短く触れているが、文ではこの3.1がすべて。 3. APPLICATION OF THE COMMISSION’S SYSTEM TO THE PROTECTION OF PEOPLE LIVING IN CONTAMINATED AREAS 汚染地域に住む人の防護に対する、委員会の勧告体系の適用 (24) 汚染地域での居住や就業は現存被曝状況と考えられている。このような状況のためには、防護戦略の実際を『正当化』することと、この戦略によって防護を『最適化』することが、根的な防護方針に含まれる。防護の『最適化』の過程では、『参照レベル』を使用して、防

    2012-08-01
    mobanama
    mobanama 2012/08/03
    まとめthx!
  • 捏造に予防原則を適用せよ - ( →_→) 『捏造なう』 - buveryの日記

    先日、私が、『福島のプルトニウムは無視して良い』と考えるわけという記事の中で、『プルトニウムフェチ』の人がいると書きましたが、その人の名は上杉隆と言います。彼の書く放射線関連の記事は、ほとんど間違っていると私は評価していて、それは、別に驚く事ではありません。 しかし、今度ドブレイユさんが引用されているzakzakの記事は、『間違い』ではなく、捏造であると私は思います。それは、私にとっても驚きでした。私が捏造だと判断する理由を以下に説明します。 郡山についての間違いだらけの、しかもWall Street Journalの記者のコメントを捏造した顛末については、皆さんご存知の通り以下にまとまっています。 上杉隆、夕刊フジで捏造記事か?! http://togetter.com/li/276770 私は、上杉隆は、放射能の人体に対する影響について、単に無知であると思っていましたが、コメントを捏

    捏造に予防原則を適用せよ - ( →_→) 『捏造なう』 - buveryの日記
    mobanama
    mobanama 2012/04/19
    上杉隆。ここまでひどいとは。
  • 2012-01-12

    この論文はあまり一般的ではないので、結論から書きます。細かい理由を知りたい人だけ、最後まで読めばよいでしょう。 結論から言うと、分かるという根拠はないし、そういう遺伝子検査は意味がありません。 この話の由来は、国会や、その他の説明資料で後述するPNASのHessの論文を根拠に、児玉龍彦さんが、『甲状腺のヨウ素被曝=7q11での遺伝子の重複=小児甲状腺癌の発症』と誤解される説明をしたことにあります。この関係はイコール、つまり、すべて100%の確率でおこることではありません。 児玉さんのスライドでの説明。これだと、7q11での重複が原因で、重複があれば、いずれ必ず甲状腺癌になるように見える。実は、7q11の重複がRET/PTC組換えを起こすというとは言えない(後述)。 実際、ヨウ素被曝をしても、程度が低ければ発癌しませんし、高度の被曝をしていても大部分は発癌しません。チェルノブイリでは、ベラル

    2012-01-12
    mobanama
    mobanama 2012/01/13
    それ以前にPubMedで検索すると7q11に近い所でamplificationがある自然発症の例があるっぽい気がするんだけどね。線量以前に放射線特異的signatureかどうかがまだ信用できる段階でない。線量依存性が出るまでは保留と思う。
  • 2012-01-05

    NHKで昨年12月28日放送した、追跡!真相ファイルという番組で、DDREFのことを『ICRP』が『低線量のリスクを半分にしている』『驚くべき事実』と報道していました。これに関しては、田崎先生の文章もあるので、詳しく書きません。ただ、DDREFに驚いているのなら、単にNHKが無知なだけだと思います。 ただ、私の意見ではことの質はそこにはありません。『DDREFは実効線量の計算を変更しているのではなくて、低線量低強度被曝の場合の実効線量の効果が、高線量での結果の何分の一かを計算する係数であること(つまり、DDREFが2なら、効果は半分になる)』です。ところで、実際の防護は、『効果を基準にして行うのではなく、実効線量を基準にして行う』わけですから、実際の防護はDDREFがいくらであろうと、無関係です。例えば、外部被曝の参照値が年間10mSvであるとするならば、DDREFがいくらの値であっても

    2012-01-05
    mobanama
    mobanama 2012/01/09
    "公衆に対する通常の基準は1985年に5mSv/年から1mSv/年に引き下げられたままで、ICRP pub 60がDDREFを導入していた1990年には変更されていません"放射線防護の流れにおけるパリ声明の存在を無視してるとの指摘。
  • 2011-11-06

    今回の低線量被曝の分科会で、 一方、木村真三獨協医科大准教授は、旧ソ連の隣国、ウクライナのチェルノブイリ立ち入り禁止区域管理庁長官の主張を参考に、避難の基準値を年間5ミリシーベルトにすることを提案。この提案に対して、長滝重信長崎大名誉教授らが「科学的根拠を示してほしい」とただした。 *1 ウクライナの基準値を参考に5mSv/年とすることを木村さんが主張されていますが、上記のように、ウクライナの基準は『Cs137で555kBq/m2以上(とSr90やPu)』です。この地域が5mSv/年であることは正しいのですが、以前の計算のとおり、 セシウム137の係数効率は 2.75 x 10E-3 (nGy/h)/(Bq/m2) なので、 2.75 x 10E-3 x 555 x 10E3 = 1.53 µGy/h ですから、 1.53 x 24 (h) x 365 (day) = 13.4 mGy/年

    2011-11-06
    mobanama
    mobanama 2011/11/16
    相変わらずの丁寧な説明。
  • イギリスの内部被曝調査委員会がクリス=バズビーをどう批判したのか - buveryの日記

    CERRIE=Committee Examining Radiation Risks of Internal Emitters=内部被曝調査委員会、はその名もズバリ、内部被曝の影響を最新のデータで持って議論し、共通見解を出そうというイギリスの野心的な試みです。これが野心的であるというのは、委員の構成を見ても分かります。いわゆる学者だけでなく、原子力業界の人もいれば、クリス=バズビー(グリーン=オーディット所属)や、リチャード=ブラムホール(LLRC所属)など運動家も入っています。この、CERRIEの内容は、今日で出てきているあらゆる説がほとんどすべて討論されていて、非常に網羅的なものとなっています。この会議は2001年から2004年まで行われ、報告書も、会議の記録も、CERRIEのホームページ http://www.cerrie.org で公開されています。CERRIEの立場は、合意でき

    イギリスの内部被曝調査委員会がクリス=バズビーをどう批判したのか - buveryの日記
    mobanama
    mobanama 2011/07/20
    爆笑亭師匠が関係者からcrazyと評される理由。"CERRIEにおいて、仲間のブラムホール以外の誰も、SETに同意しなかったのに、なぜ日本人は同意してくれると考えるのか?"国籍問わず"善意"の非専門家を騙してるだけだと思う。
  • 2011-07-01

    結論から書くと、ある程度は集積するかもしれないが、極端に集積する訳ではない。ただし、小児甲状腺癌は引き起こさない。 なんだか歯切れが悪い結論ですが、この甲状腺や、内分泌器官に集積すると主張しているのは、私の知っている限り、バンダジェフスキーの論文しかなく、この論文は首尾一貫したデータを出しているとは言い難いからです。私がそう考える理由を説明します。 以前、汚染地域でのセシウム集積についての論文を読みましたが、近頃、セシウムが甲状腺に集積するという話が出てきています。その元となっている論文は、 Chronic Cs-137 incorporation in children's organs Y. I. Bandazhevsky Swiss Med Wkly 133: 488, 2003 です。この論文をいつものように見てみましょう。この雑誌は、インパクトファクターが1ちょっとなので、マイナ

    2011-07-01
    mobanama
    mobanama 2011/07/07
    最後に出してある疫学結果(UNSCEARでもWHOでもいいけど)で終了、で良いところを、丁寧に蓄積を示すとする論文の紹介までしてる。乙彼。
  • 2011-04-28

    放射線を浴びると癌になります。 だんだん線量が低くなると、(当はどうなっているのか分からないけれど)0になるところまで癌になる確率を直線的に引こう、という考えが、線形しきい値なし=Linear Non-Threshold (LNT)仮説。これをICRP(国際放射線防護委員会)は採用しています。 ICRPは、LNT仮説をとって、しかも、(現在は放棄しましたが)『集団線量』という概念を作り出しました。どういうことかというと、まず、線量は人を越えて足し算できる、と仮定する。 (ある人の受けた線量)+(別の人の受けた別の線量)+…=(集団線量)。 同じ線量ならかけ算もできることになります。 (個人の受ける線量)X(人数)=(集団線量)。 さらに、LNT仮説によると癌確率は線量のみに比例するから、 (死亡人数)=(死亡確率)X(集団線量)。 つまり、1/200の確率で癌で死亡する線量(100mSv

    2011-04-28
    mobanama
    mobanama 2011/06/06
    "(現在は放棄しましたが)『集団線量』という概念を作り出しました"放棄してないよー。最適化のツールとして述べている(Pub103 4.4.7 (para 159-162))。大集団×微量被曝のがん死亡数計算を誤用としただけ(para 161)。
  • 2011-04-29

    原発事故では全ての放射性物質を考慮する必要はない。出てくる核種は色々あるが、大量に出てきて意味を持つのは、ヨウ素131とセシウム134、137だけです。これら比較的低温で気化する核種は、爆発がおこれば遠くまで風に運ばれる。ストロンチウム、ウラン、プルトニウムなどは重い核種なので、原発事故の作業員には問題になるが、周囲に住んでいる人が退避してしまった後では、一般人に対する影響はないに等しい。チェルノブイリ事故ですら重い核種は原発近傍だけしか出ていない。 ストロンチウム、ウラン、プルトニウムで広域を汚染させる事が出来るのは、大気圏内核爆発のみです。日でのこれら放射性物質の降下は1963年が最高でしたが、核実験が停止されてからはどんどん下がっている。チェルノブイリ事故でも、ヨウ素、セシウムは飛んできましたが、プルトニウムは日で観測されていない。ウランは火山活動でも出てきますが、プルトニウムは

    2011-04-29
    mobanama
    mobanama 2011/06/06
    ストロンチウムは少し考えた方がいいと思うんだ。特に海洋汚染が問題となる今回の福島の事例では。
  • 2011-05-15

    News Nuclear power plants cleared of leukaemia link Investigation of cancer clusters should turn to non-radiation causes, say British researchers. Daniel Cressey 原発は白血病と関係ない イギリスの研究者たちによると、白血病患者集団の理由の調査は、放射線以外の理由を探さねばならない ダニエル=クレッシー Living close to a nuclear power station does not increase a child's risk of developing leukaemia, according to one of the most detailed studies of the issue to date. T

    2011-05-15
    mobanama
    mobanama 2011/06/06
    原発建設候補地5キロ以内で小児白血病患者数が若干増えていた例があり、稀な病気では一見統計的に明白でも偶然の産物の危険があることを明示と。"原発建設地に適した土地"にリスクの原因がある可能性についても。
  • 2011-05-11

    また、この論文で注意しないといけないことは、この論文は、小児白血病と、『原発の煙突からの距離』の相関を調べていることです。(原発からでるかもしれない放射線による)被曝線量など測っていません。低すぎて測れないんです。だから、放射線や、放射能とは何の関連も調べていないし、示してもいません。 そもそも、要旨の結論には、こう書いてあります。 The result was not to be expected under current radiation-epidemiological knowledge. Considering that there is no evidence of relevant accidents and that possible confounders could not be identified, the observed positive distance t

    2011-05-11
    mobanama
    mobanama 2011/06/05
    "もともと、小児白血病はこういう小さいクラスターをつくる分布をするのじゃないのか、という(私の)疑問がある"ふむん。興味深い。
  • 2011-05-20

    ECRRのクリス=バズビーはこのとんでもないリスク計算なるものを発表しています。 ECRR Fukushima Risk Calculation p9 Assuming that no one moves away and that the contamination remains at this level, using the Tondel et al 2004 regression coefficient of 11% cancer increase per 100kBqm-2 and assuming the same spectrum of radionuclides and pathways for exposure the cancer increase in the 100km population is 66% and these cancers will be man

    2011-05-20
    mobanama
    mobanama 2011/05/26
    加えて最新Tondel論文では更に「リスク」が減ってるし。てかそもそも生態学的比較だし。てかそもそもECRR自体読めばcrazyって分かる代物だし。(わかんない人も一定数いるようだが)
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