世界の信通事業者は、このMobile world Congressにおいてこれまで大手機器ベンダーとともに主導的な役割を担ってきた。CEOクラスが登壇するキーノートセッションにおいても、個別トピックに関する戦略や取り組みを語るセッションにおいても、注目度が高い。 スマートフォン時代の到来とともに、通信事業者をとりまく環境が変わってきたが、とくに今年は、各通信事業者のコメントに一貫性が見られる。キーワードは、「エコシステムの模索」であろう。 米AT&Tは、変わる消費者に対応するための、今後のコンセプトについて語った。 英Vodafoneは、従来からの取組みをトレースする内容で、事業モデルそのものよりもむしろ、規制当局への理解を求めるスタンスが見られた。 一方、こうした現状を打破するキーワードとして掲げられたのが「クラウド」である。 独ドイツテレコムは、「クラウドはダムパイプなしには実現し