毎年年末(年度途中に辞めたときはその月)に勤めていた会社から渡される給与所得の源泉徴収票。実は読み方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は源泉徴収票の正しい読み方を簡単に解説します。 まず勘違いしやすいのが、所得税法上の“収入”と“所得(しょとく)”の意味の違い。これを混同している方も多いのではないでしょうか。「今月の収入が手取り◯◯万円でさ、生活苦しいよ」という使い方は間違いです。“収入”とは給与明細に総支給額(通勤交通費は除く)と書かれた金額のことを指し、所得とは収入からサラリーマンの必要経費を引かれた後の金額を指します。さて、これを踏まえて、源泉徴収票を手元に用意して、そこに記載されている意味を読み解いていきましょう。税金を払いすぎているかもしれませんよ。 まず見たいのが支払金額欄です。 1.支払金額 この欄に書かれている金額が、俗に言う年収。ここに書いてある金額