看板娘という名の愉悦 Vol.1 好きなお酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気がよくて落ち着くーー。「行きつけの飲み屋」を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載はお酒を通じて人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。 もうすぐ、バレンタインデー。中高生の頃は、放課後、用もないのに教室に残って女子の挙動を横目で伺ったものだ。 今となってはそんなドキドキ感もほぼなくなったが、それでも多少はそわそわする。というわけで、看板娘連載の第1回で訪れたのは、東中野の「バレンタイン」というバー。奇しくも、カップ酒を巡る連載の最終回で訪れた街である。 前回は西口、今回は東口が最寄り徒歩数10秒で、じつにイイ感じの飲み屋横丁が現れる。 路地が三日月のように曲がって
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